人が辞める会社には、必ず理由があります。しかもその理由は、社員側ではなく「社長側」にあることも少なくないんです。これは、精神論でもなければ、社員擁護でもありません。

僕はこれまで、採用支援・求人マーケティングという立場で、たくさんの経営者と向き合ってきました。業種も、規模も、地域もバラバラ。でも、現場に深く入るほど、ある“共通点”を感じるようになったんです。

それは、こんな言葉を口にする社長ほど…

・社員が嘘ばかりつく
・言い訳が多い
・主体性がない
・愚痴ばかり
・全然やる気がない

実は、「自分自身の姿が、一番見えていない」という現実です。言ってしまえば、裸の王様状態。でも、社員はそれを面と向かっては言いません。なぜなら、言っても変わらないことをもう学習してしまっているからですよね。「どうせ、この人は変わらない」「何を言っても、無駄だ」そうやって、心を閉じていく。

結果、どうなるか?…職場の空気は、少しずつ重くなり、目から光が消え、最低限の仕事だけをこなすようになってしまうんです。そして優秀な人から、静かに辞めていってしまう。「ここに、自分の未来はないな」そう判断した人から、何も言わずに去っていくんです。

頑張っても報われない。評価基準は曖昧。都合が悪くなれば、ルールは変わる。結果が出なければ、「俺は頑張っている、お前らが無能だからだ!」と平気で言ってくる。そんな会社に、そんな社長に、人生を賭けられる人はいません。だから副業を考えるし、転職も考えてしまう。それだけの話なんです。

採用支援をしていて、僕が一番強く思うことは…求人は、テクニックの前に経営姿勢がすべてだということ。どれだけカッコいい求人票を書いても、どれだけ広告を回しても、どれだけSNSを頑張っても…社長の言動と、求人で語っている言葉がズレていれば、見抜く人は、一瞬で見抜きます。

今の時代、求職者は“情報弱者”じゃありません。空気を感じとって、違和感を嗅ぎ取とって、直感で「危ない会社」を避けることはみんなやっていることです。なので、

・人が足りない
・いい人が来ない
・使えない人ばかりだ

そんなことばかり言っている社長さんと出会ったらちょっとチェックしてみてください。「社員に求める前に、社長としての義務を、本当に果たしているだろうか?」

評価は明確か?
約束は守っているか?
感情で人を裁いていないか?
覚悟を、背中で見せているか?

もし、そこが抜けているなら…それが “人の問題”の正体かもしれません。そして、求人コンサルとして現場に立ったとき…この事実から、絶対に目を逸らさないでください。

求人とは、会社の「嘘」を飾る仕事じゃない。経営者がどんな姿勢で、どんな覚悟で、人と向き合っているのか。それを言葉にし、構造にし、世の中に差し出す仕事です。

だからこそ、難しい部分もたくさんあるんですが…でも、だからこそ、価値がありますよね。求人は、会社を変える最後のスイッチになる。僕は、本気でそう思っています。あなたは、どう感じますか?