
先日、チームメンバーのコピーをレビューしていたときのこと…
読んでみて、こう感じたんです。
「なんか違う」
「なんか弱い」
「なんか、売れない気がする…」
最初は、構成の問題かと思いました。
いや、アイデアが薄いのか?
それともヘッドが弱い?
でも、どれを見直してもピンとこない。
ずっとモヤモヤしていたその時、ふと宮川から指摘がはいったんです。
これって、魅力的な“事実”がないよね。
つまり、
「これ、すごいでしょ!」
「これがあるから他と違うんです!」
って言い切れるような…見るだけでも相手が思わず
「なるほど、それはすごい!」
と納得せざるを得ない“事実”がなかったんです。
恥ずかしい話ですが、僕自身もまったく同じミスをよくやらかします…
「書けない…」と夜中までPCの前でうなだれて、
「いや、まだ言葉が弱いんだ」と無理やり形容詞を盛っていく。
でも、完成したコピーを見て自分でも思うんです。
「うさんくさいな…」って(笑)
そう…
魅力的な“事実”がないまま、
無理に“魅力的な言葉”を作ろうとすると、コピーは必ずウソっぽくなるんです。
というか、書くことがないのに無理やり書くから、どんどんダメコピーになる…
そんな感じです。
「マーケティングは、商品を超えない」
という格言があるように…どれだけ上手い言葉を並べても、
商品の本質的な魅力を超えることはできません。
逆に言えば、
圧倒的な“事実”さえあれば、言葉は最小限でいいわけです。
たとえば…
・導入から3ヶ月で予約件数が100倍になった
・10人中9人が、起業1ヶ月後に年収1000万円!
・看護師の採用単価が100万から10万になりました!
こうした“動かしようのない事実”があれば、どんなコピーも、読んだ瞬間に信じてもらえる。
それが「人の心を動かす力」になるんです。
でもこれって、きっとあなたもご存知の通りセールスライティングの基本ですよね。
僕も頭ではわかっていたつもりでした。
でも、レビューをしていて痛感したんです。
「まだまだ、実践が甘かったな」って。
僕も最近、あるプロモーションで
「もっと勢いのある言葉にしたい」と思って、ついコピーをこねくり回していたんです。
でもそれって、結局、ダメコピーへの入り口。
言葉をこねくり回そうとした瞬間に負け戦になってしまう。
なので、そうじゃなくて、魅力的な事実を見つけてくる方が、ずっと大事なんですよね。
コピーライティングって、「クリエイティブ(創る)」じゃなくて
「コネクティブ(つなぐ)」だと言いますが、まさにコレがです。
現場の“事実”と、お客さんの“心”をつなぐこと。
それが本来の仕事なんですよね。
もしあなたが今、
「なんかこのコピー、売れなさそうだな…」と感じているなら、
それはセンスの問題じゃありません。
まだ“事実”が見つかっていないだけです。
そして、その事実を見つけてくるのが、僕らライターの一番の仕事。
僕もまた、初心に返ろうと思います。
書く前に、事実を探しにいく。
机の前じゃなく、現場に出る。
そのためにも、もっともっと、顧客を知る。
もしあなたも「このコピー売れなさそうだな」と思ったら
今日の話を思い返してみてくださいね。

