
クライアントの案件で思うように結果が出ない…
そんな悩みを持っているライター・コンサルは非常に多いと思う。
僕ももちろんそうだ。
最近のクライアントで経営者向けの塾を運営している会社の案件は
CP(キャンペーン)のたびにウン千万という広告費を使う。
だから、もし失敗したら一体いくら損失を出すんだろうと
結果がわかるまではいつもソワソワする。
その案件は広告費の3倍ほどの売上をあげることができたので
ひとまず一安心だったが毎回そうではない。
派手にこける時だって当然ある。
もっとも、最近は施策の実施前に「これは当たるな」とか
「これは外すな」みたいな流石に12年もやってると
結果に対する嗅覚みたいなものが発達してくる。
なので、実施前に危なそうなものはアラートが鳴るので
大ゴケみたいなのはほとんどない。
が、お世辞にも結果が出たとは言えない時はやっぱりいっぱいある。
今やっているある案件では一年ほど案件をやってるが
未だ広告費回収するまで到達してない。
反応はあるはあるが1年やってまだ赤字である。
あとどれだけ赤字を掘るかって話なのだがこういう時いつも思う時がある。
それは、結果が出ないということはいわばそれはお金の失敗だ。
売上を稼ぐってことは会社のお金を稼ぐってことなので
どんなに言葉を変えても結局のところやっていることは
お金稼ぎ以外の何者でもない。
そして、常に心がけることはお金の失敗の「実感」を持つこと。
なぜなら、これは僕だけでなくクライアントの支援をしている
ライターやコンサル全般に言えることなのだが…
お金の失敗に対して実感ってのを持ちにくいってのがほとんどだったりする。
どういうことか?
例えば、自分のお給料が30万円で毎月30万円振り込まれると。
生活費に25万使い残り5万円が残るとしよう。
たまたま、車で事故を起こしてしまい保険が適用されず毎月10万ほど
弁償するための出費が増えてしまったとする。
つまり、毎月の収支がマイナスになってるということだ。
毎月毎月銀行残高は減り続け常にマイネス収支が続いたら大抵の人は胃が痛くなる。
「どうしよう。。。」と不安で不安でたまらなくなる。
つまり、お金の失敗(マイナス)って自分のお金だとものすごく
感情的な痛みをもたらすものなんだ。
でもこれがクライアントのお金だとこの感情にならないことがほとんど。
なぜなら、自分のお金ではないのでただの数字にしか見えなくなるのだ。
自分のビジネスを伸ばすために広告に100万使って大ゴケした場合マジで洒落にならない。
でも、クライアントが広告費に100万円使って大ゴケした場合
「結果出なかった。。。」みたいな契約切られてたらどうしようとか
合わせる顔がないとかそうした感情は感じる。
だが、「100万も失った。。。」みたいなお金を失ったことによる
強い感情は湧き起こらない。
自分の100万円だったらきっとこう考える。
100万円って売上1000万に相当するんだよ…みたいな。
で、1000万売上を作るのに3ヶ月かかったとするなら
「この3ヶ月頑張ったことが全て無にきした。。。」
みたいな空虚な気持ちになったりもする。
でも、クライアントの広告費を100万円溶かしてもそこまでにはならない。
だが、こちらは自分のお金ではないのでお金を失ったことに対する喪失感はないが
クライアントは確実に感じてるってことを考えないとだめ。
よくライターやコンサルはクライアントに対して
もっと広告費使った方がいいみたいなことを軽々しく口にする。
もちろんそれは事実だ。
だが、逆の立場ならそのお金をポンっと出すことが
どれだけ覚悟のいることかってのがわかるはずだ。
自分が3ヶ月必死に働いて残した100万円というお金を
たった一度のテストマーケティングで全部使うとか
もっと広告使いましょうよと軽々しく言われることが
どれほど意識のズレを産むかはイメージできるだろう。
だからといって広告費を使うことを提案してはいけないって話ではない。
広告費は絶対に使わないといけないので
クライアントに対してその提言はしていかないといけない。
だからこそ、我々がそのためにできることは結果から逃げないということ。
クライアントの広告費を代わりに出すことはできない。
そのお金がなくなった場合の痛みは
本人じゃないから代わってあげることもできない。
でも、クライアントに使わすお金を絶対に無駄にしないために
結果に執着することはできる。
どんなことをしてでも絶対に結果に繋げる。
執着という次元で結果に向き合うことだけはできるのだ。
そして重要なのは結果に対してできること全てやるという姿勢が
お金を失うかもしれないという相手の痛みに対して
唯一こちらができることなのである。
その姿勢で取り組むからこそクライアントは投資をしてくれるし失敗を許容してくれるのだ。
だから、我々は結果から逃げちゃダメだし結果を出すために知識やスキルを
磨き続けないといけない。
マイナスを掘り続けるのは相当にメンタルを病む。
それを唯一癒せるのは絶対に結果を出すという姿勢を持ってクライアントと接することだけだ。
その姿勢を持っていなかったらクライアントからの本当の信用は絶対に得られないよ。