ウチはクライアントの
マーケティングや求人の代行業をする傍ら
そこで得たノウハウを同業に還元する事業をしている。

今あなたが見てくれている
このザ・セールスライターがそうだ。

ウチの会社の規模は
業務委託も含めると約15人の組織で
そこそこな規模感だと思う。

自分たちもクライアント案件をやっていて
ウチの案件を同業にお願いするということをやってるので
すごくわかることがある。

それが、フリーランスの人は
「この人に次もお願いしたいな」って
思わせる関わり方が下手な人がとても多いってことだ。

マーケ代行とかの仕事をしていると
もちろん結果を出すってことがミッションになるわけだから
スキルってのが重要になる。

が、不思議なことにスキルがあって結果が出ていれば
契約が続くかっていうとそうではないんだよね。

やっぱりそこには
“人”として「この人に次も頼みたいな」って
要素がないと仕事は継続しない。

これはウチ自体が受注者として
そういう理由で仕事が続くことも
続かないことも経験してってのと
ウチが発注者として
そういう理由で発注を続けることも
続けないこともある。

だから、1人のクライアントから
長く仕事をいただけてる人ってのは
スキルだけじゃなくて相手から
“人として気に入られる要素”
ってのがあるんだよね。

で、僕が発注者として
多くのフリーランスに発注してきて思うのは
この要素が足りてない人が多いなってこと。

技術は悪くないんだけど
ちょっと人として一緒に仕事したくないな…
みたいな。

例えば
その代表例に納期問題がある。

フリーランスとの仕事って
男と女の関係とすごい似てる部分がある。
ある男がある女に恋をしたとしよう。

その男は女となんとしても付き合いたくて
毎日のように猛アタックをし続けている。

LINEも細かく送り
何かあればめちゃくちゃ気遣いをし
自分の時間は許す限り女のために使う。

で、次第に女も
「こんなに私のこと思ってくれるなんて」
って心が動いていって最終的に女も男を好きになると。

で、付き合う。
でも、付き合った途端に男の態度が豹変。

あんなにお金も時間も気も遣ってたのが
付き合った途端まるで別人かのように
全てが塩対応になる。

これよくある話でしょ。

付き合う前までは「好き好き」だったのが
付き合った途端「お前うざいよ」みたいになるみたいな。

で、これって
フリーランスの仕事獲得も一緒なのよ。

フリーランスの多くが案件が決まる前までは
めちゃくちゃレスポンスは早いし
提案もいくつもしてくれる。

だから、こっちも
「あ、この人ウチのことめっちゃ考えてくれてるな」とか
「あ、この人ウチのことをめっちゃ優先してくれてるな」とか
いい感じのフリーランスだなって思っちゃうんだよね。

で、じゃあお願いしてみようかって
仕事をお願いすることになるんだけど
お願いしてから1〜2ヶ月後から
徐々に態度が変わってくる。

早かったレスポンスは次第に遅くなり
あれだけあった提案は一切なくなり
契約前と契約後ではまるで別人のようになる。

だからこっちはこう思う。
「あぁ、最初だけか。。」
って。

付き合ったら
もうこの女は俺のモンだから
適当でOKって考えるバカな男と

案件が決まったら
もうこの仕事はゲットしたから
次の案件に力を入れようって考える
痛いフリーランス

そういうことをしたら相手は
「こっちは都合のいい女 or クライアントじゃねーぞ」
ってなるのは当たり前なのよ。

フリーランスで仕事が数回は続くんだけど
長く続かないって人はこれがもしかしたら
原因かもしれない。

契約始まる前は
やっぱりその仕事が欲しいから
みんな一所懸命になる。

でも、契約が取れた途端
契約前と同じ情熱をそのクライアントに向けなくなる。

自分が逆のことされたら
自分がどう思うか考えれば
結末がどうなるかなんてすぐにわかることだ。

でも、こういう人が大半な一方
たまに真逆の人がいる。

契約前以上に
クライアントに情熱を向ける人が
僕の経験上 20〜30人に1人くらいいるんだよね。

彼らは
契約前も一所懸命になってくれるのはもちろん
契約後は契約前以上にこちらに一所懸命になってくれる。

だから、こっちも思う。

「ウチのことをウチ以上に考えて
 すごい頑張ってくれてるな。
 この人にはもっと成功してもらいたいな」
って。

だから、次もこの人に頼みたいってなるし
その人に成功してもらいたいから
何かあればいろんな話を持っていく。

例えば紹介とか
ビジネスチャンスとかね。

実際、僕はデザイン領域に関しては
「この人」って人が1人いて
その人以外に頼む気は一切ない。

なぜなら
その人はウチがどれだけ仕事をお願いしても
情熱を抜くことなく常に真剣に考えてくれるからだ。
そしてデザインも素晴らしくいい。

他のデザイナーに頼む理由が
僕の中では1mmもないのだ。

つまり何が言いたいのかというと
スキル以外の人の部分の方が
実は重要なんだよってこと。

金をもらった途端
扱いが適当になるフリーランスは本当に多い。

これ僕もやっぱり
同じことやって本当に痛い目にあったことがある。

僕は一時期
11社の案件を同時に抱えていたことがあって
全部わりとガチ目な案件だった。

だから、当然
全てのクライアントに
全力を尽くすことはできなかった。

だからある日
クライアントに言われた。

「なんか宮川くんさ最初の頃と全然違くない?
 時間も使わなくなったし
 作るものもなんか手抜きされてる感じがするんだよね。
 これ気のせい?」

今日このメルマガで僕が言ったことを
僕自身がやってしまい指摘されたことがあるのだ。

当然他のクライアントも
言っては来なかったが同じことを思っていただろう。

だから、その時の契約は
4社を残しことどとく切られた。

結果は出ていたのにも関わらずだ。
これがフリーランスのリアル。

“人”の部分が
仕事の安定にものすごく寄与してるってことを
我々は忘れちゃいけない。

あなたは大丈夫だろうか?

契約前と契約後でクライアントに対しする
情熱は下がってないだろうか?

もし下がってるなら
仕事の問題の本質はそこなのかもしれない。