
最近、GBP運用代行をしている方から、
同じような相談をよく受けます。
「GBPの順位も上がってきたし、クチコミも増えてる。
でも…なぜか問い合わせが増えないんです。」
正直に言うと、このパターンは珍しくありません。
投稿も写真も充実していて、GBP自体はしっかり成果が出ている。
なんなら、上位表示もされている…
それなのに「集客」というゴールにたどり着かないんです。
なぜか?
答えはシンプルで、その先の導線がつまづいているからです。
そして、僕の経験上、多くの場合は
GBPから先にある『ホームページ』でつまずいています。
たとえば、あなたが
腰の痛みで整体院を探しているとしましょう。
Googleで見つけた整体院は、
写真もキレイでクチコミも高評価。
「ここなら信頼できそうだ」と思ってリンクをクリックしたら…
出てきたのは…
・「根本的な原因を治します!」という定番コピー…
・サービスメニューは、
いろんな写真の下に小さな文字で並べてあるだけ…
・キャンペーンの案内は、どこかのサブページの奥に…
・“予約はこちら”のボタンは
スクロールしても、なかなか出てこない…
つまり…
「これ…何をどうしたらいいのか、まったく分からない…」
みたいな状態です。
肝心の
「どんな施術をしてくれるのか」
「なぜ、その料金なのか」
「予約はどうやって取るのか」
「どんな流れで施術してくれるのか」
それがわからないんです。
ではでは…
ここで1つ質問。
あなただったら、
こうした集客力のないサイトに出会ったとき、どう考えますか?
例えば、ぱっと見で綺麗なサイトは増えました。
でも…
どれだけ“見た目”が綺麗でも、
「どう使うか」「何がいいのか」が伝わらなければ、
人は動かないですし、“買わない”ものです。
いくら高額な費用をかけて、
プロにデザインしてもらったとしても…
見た目はキレイ、動きも滑らか、
でもまったく成果が出ないホームページも
たくさんありますよね。
でもホームページの役割は、
綺麗に、それっぽく、情報発信することではありません。
こちらから言いたいことだけを
伝える場所でも、もちろんありません。
「うちの会社の理念も載せたし、
スタッフ紹介もちゃんと書いたし、
問い合わせフォームもついてる!」
それだけで、ホームページが成果を出すと考えているなら、
それは大きな誤解です。
売れるホームページとそうでないものの決定的な違い。
それは結局のところ
「意図があるかどうか」です。
例えば、こんな会話を想像してみてください。
あなた「こんにちは、初めまして」
相手「……(無言で自分のプロフィールだけ読み上げる)」
…これ、どんな気持ちになりますか?
ちょっと怖いですよね(笑)
でも、実は多くのWebサイトは、
これと同じ構造なんです。
・誰に向けて話しているのかが分からない
・相手の悩みや興味を無視して、一方的に情報だけを並べる
・「で、何をしてほしいの?」という導線が存在しない
だから、どれだけアクセスがあっても“誰も動かない”。
僕がクライアントにいつも伝えていることの1つが、
「Webサイトは信頼の起点。設計思想がなければ、信頼されない。」
ということ。
これは単なる見た目や技術ではありません。
“伝える順番”と“動かすための構成”ができているかどうか、です。
たとえば、整体院のサイトを見に来た人がいたとします。
その人が求めているのは、
「この人なら自分の腰痛をなんとかしてくれそうだ」
という安心と納得です。
でも、いきなり「院長の経歴」や「スタッフ紹介」から始まり…
最後までスクロールしても
「どう予約するのか分からない」ようなサイトでは、行動しようがありません。
逆に、
・「こんな悩みで困っていませんか?」という共感からはじまり
・その解決策として「どんな施術をするのか」が明示され
・「他のお客様の声」や「ビフォーアフターの写真」が並び
・「今すぐご予約はこちら」ボタンが自然に目に入る
という流れであれば、
たとえアクセス数が少なくても、反応は取れるのです。
実は「売れているホームページ」は、
驚くほどデザインがシンプルだったりします。
スマホで見たときに、要点がパッと目に入る。
何をしてほしいのかが一瞬でわかる。
これは、流行のデザインではなく、構成力の勝利です。
逆に、ありがちな間違いは…
・メニュー項目が多すぎて迷子になる
・ファーストビューに何屋さんかすら書かれていない
・ CTA(ボタン)がどこにあるか分からない
・お客様目線の「Q&A」や「料金説明」がない
・誰に向けて書いているのかが見えない
「あなたは誰に、どんな行動をしてほしいのか?」
これがないまま作られたホームページは、
「立派な建物なのに入口が見当たらないショールーム」
になってしまうわけです。
Webマーケティングの世界は、日々変化しています。
でも変わらないものがあります。
それは、「相手の立場で考えられる人」だけが信頼を得て、
結果を出していくということ。
だからこそ、ホームページを作るときも、
センスや流行に頼るのではなく、
「誰に」「何を」「どう伝えるか」の設計にこそ、時間を使ってください。
あなたのサポートするGBPクライアントの
ホームページには、“誰かを動かす”意図がありますか?