2025/03/24

卒検合格…そして…

From:宮川徳生

先日の日曜日
わたくし事ではありますが…

中型バイクの卒検を
受けて参りました。

結果は…

無事合格!!

ということで
あとは二俣川に行けば
晴れてバイカーデビューでございます。

(二俣川は神奈川県の免許センターのある場所のこと)

なんか、もう教習所に行かないと思うと
ちょっと寂しさを感じつつも
一発で受かってホッとしている。

教習所には
3ヶ月間ほど通ったわけだが
一番の記憶は一本橋だ。

バイクの課題走行に
一本橋という項目があり
細い橋を7秒以上かけて渡らないといけない。

で、最初これが
全くできなかった。

3回に一回くらいしか
渡り切ることができず
その都度教官に色々アドバイスを受けるわけだが…

それでもできなかった。

ただ、ある教官の一言で
全然できなかったのが嘘のように
めちゃくちゃできるようになった。

その教官から言われた言葉は

「バランスを崩してからバランスを取るんじゃなくて
 バランスを崩す前にバランスを取るんだよ」

この一言は
まさにパラダイムシフトだった。

この言葉で意識変容が起きた。

それまでは
バランスが崩れた時に
どうやって体勢を立て直すかだったのが
バランスをそもそも崩さないようにバランスをとるように変わった。

そのアドバイスをもらってからは
百発百中で一本橋ができるようになった。

ちなみに、別の教官に言われたのは
統計的におっさんになればなるほど
一本橋が下手になるとのことだった。

年齢でバランス感覚は
失われていくってことらしい。

そんなこんなで
バイクの免許を取りましたよという
極めて個人的な話なのだが…

今回、教習場に通うことで
とても大きな学びが2つあったので
それをシェアしたいと思う。

1つ目は、ガッツリ生徒側になることで
守破離の大切さを痛感した。

僕は原付は
高校生の頃からずっと乗っているのだが
今回いわゆる「バイク」というものは
初めて乗った。

バイクの操縦は
ニーグリップといって
タンクを膝でしっかり挟むことが重要だと教わった。

ただ、これ実際にやってみると
タンクを膝で挟むのってちょっと怖いのよ。

自転車とかもそうだと思うけど
膝って自由じゃん。

膝の赴くままの位置で
意識して膝を締めるなんてしない。

でも、バイクは
ニーグリップしないといけない。

でも、ちょっと怖さはあるわけだけど
ニーグリップちゃんとやって慣れてくると
確かにニーグリップした方が
安定性がめちゃくちゃ上がる。

結果、安全に走れるし
一本橋のバランスもとりやすくなる。

マーケティングも同じだよね。

僕もいつも講座をやっていて思うんだけど
最初は言われた通りにやってみる人の方が
成果を出す人の割合は圧倒的に高い。

教えられたことに対して
自分なりのアレンジを最初から入れたり

人によっては
教えられたことを都合のいいように捉えて
自分がやりたくないことを省いて実施したり

そういう人は
大抵成果出ずに終わる。

つまり、生徒側になって
何かを習得する過程において
まずは徹底的に教えられた通りにやることの大切さを
改めて学ぶことができた。

そして2つ目は
もし今教習所からの集客の依頼があったら
おそらく成功させられる自信があることだ。

どういうことか?

今回僕は
生徒として教習所に3ヶ月間通った。

つまり、それが意味することは
顧客体験そのものをしたということだ。

クライアントからの依頼をもらった時
結果を出すためにはまずはいろいろなことを
正確に知る必要がある。

例えば…

・買っているお客はなぜ買ったの?
・買わないお客はなぜ買わないのか?
・選ばれる理由は何か?
・逆に選ばれない理由は何か?
・強みは何か?
・弱みは何か?
・違いは何か?
・どんな価値観や考えか?
・どんな商品か?
・どんな競合がいるか?

などなど…

あげればキリがないほど
そのビジネスの結果に影響を与えている要素は
たくさんある。

それを知らなければ
当然正確な戦略は立てられないし
戦術だって決められない。

そして重要なことは
そうした情報を最も正確に知る方法は
自分自身が顧客体験をガッツリすることだ。

なぜなら、売り手側で見るのと
顧客側で体験するのとでは
見える世界が全く違うからだ。

例えば今回
この教習所の生徒数を増やすために
僕が顧客体験したことで思いついたことの1つに

・HPにわかりやすく
 いつどのタイミングでいくらのお金を払うのか?
 誰がどう見てもわかるように記載する

というのがある。

僕が行った教習所は
学生割引が適用されない人の教習代が
総額でいくらかかるのか?

そして、そのお金を
どのタイミングでどういった方法で支払えばいいのか?

HPのわかにくいところに
ちょこっと記載があるだけだった。

これは、ユーザーからしたら最悪だ。

いくらかかるかわからないものを買うのは
なかなかに怖い。

そして、入校手続きをするときに払うのか?

入校手続きをした後に払うのか?

それがわからなければ
どのタイミングでお金を用意すればいいかわからない。

つまり、おそらくだが
「で、いくらかかるのよ?」だったり
「金っていつ必要なの?」だったり

そういうことが不明確のため
「わからないから別のとこにしよう」という人は
一定数いるはずだ。

他にも…

・ヘルメットや靴の貸し出しはあるのか?
 それとも用意しないとダメなのか?
 (お金がかかることなので事前に知りたい)

・どんな先生がいるのか?
 (どうせなら優しそうな先生がいい)

・車で通って大丈夫か?
 (通学手段がわからないのは困る)

などなど、実際にリアルに
教習所に行くための行動をすることで
お客をよりたくさん集めるためのポイントというものが
正確に見えてきたのだ。

あなたは
クライアント案件をやる時のリサーチで
顧客体験レベルのリサーチをしているだろうか?

僕が一番尊敬するマーケターの森岡さんは…

スマホゲームの案件をやるのに
廃課金者の気持ちを知るために
2000万だか5000万だか忘れてしまったが
ポケットマネーで廃課金したりしている。

はたから見たら異常に見える。

だが、そこまでやるから
正確な情報が得られるわけだ。

リサーチについて
よく聞かれる質問で多いのは

「ネットでそこを調べればいいですか?」

だったりする。

リサーチはそうじゃない。

ネットでちょろっと調べればいいと思ってる時点で
その案件は失敗に終わることが決まっている。

顧客体験に限りなく近いことをしよう。

そうすれば
もっといいアイデアが出てくるし
もっと上手くいく戦略戦術が自ずと見えてくるはずだ。

偉人はいい言葉を残しているよ。

「コピーはすでに書かれている」

どこに書かれてるか?

それを知る方法が
まさに顧客体験なのだ。