2025/03/15

[オススメ本] 2025年マーケター・コンサル必読の書

こんにちは。
リサーチャーXです。

今日の推し本はこちらです!

    ↓

■ 確率思考の戦略論 どうすれば売上は増えるのか

マーケター集団 株式会社 刀の
森岡さんと今西さんの著書です。

表紙の帯裏にあるように
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選ばれる確率を増やす最大の鍵は、「コンセプト」である。

引用「確率思考の戦略論」表紙の帯裏
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と「コンセプト」が主軸テーマとなっています。

2025年1月29日に発売されたので、
マーケターな方ならすでに
お手に取られている方も
多いのではないでしょうか?

例にもれず、
私も発売と同時に手に入れておりました。

が。

ハードカバーと書籍の厚みにヒヨってしまい、
読み終わったのが先週(3/7)。

もうですね、

「バカヤロウ!なんでもっと
 早く読まなかったんだ、自分!」

と小1時間 問い詰めたいです。

マーケティング施策を考えるときの
「コンセプト」というわかりそうでわからない、
決められそうで落とし込めないものを

ここまでわかりやすく、
実践できそうな感覚を持たせてくれるものは、
そうないのではないでしょうか。

こちらページ数が、
372ページではありますが、
とにかく文章が軽快でわかりやすい。

ビジネス書でありながら物語を読むかのように
「次は?次は?」と読む手が止まらず、
驚くほどスルスルと読めてしまいます。

まるで、
目の前でお話してくれているような
熱量と温かみがありながら、

鋭い切れ味で話題が展開されるので
グイグイと引き込まれてしまう。

本当にこの内容を3,630円で
売ってしまって良いのかというほどです。

本書の中心テーマである「コンセプト」に関して、
このメルマガで私があれこれ言ってネタバレして
楽しみを奪ってしまうことは野暮ですから

推しポイントを3つほど
ピックアップしてお伝えします!

・・・

まず、
1つ目の推しポイントは、

とにかく言語化がていねいなこと。

それぞれのテーマに対して
言葉の定義や補足が
ていねいになされていることで

横文字が多用される本にありがちな
「あれ?これが意味することって何だけ?」
といった途中で迷子になりません。

わかったようなわからないような
つかめそうでつかめない“フワフワ感” がなく

ページが進むごとに、自分の中に
しっかり蓄積されていく感覚が持てます。

加えて
とにかく伝えようという熱意がすごいので、
受け手の読者である私も

「一文字も逃すことなく受け取りたい!」

という気持ちにさせられます。

ちなみに、本書は
森岡さんがライターに依頼せず、
ご自身で一文字一文字綴ったそうです。

その事実に驚く一方で、
森岡さんのひとりの人間としての感情の言葉が
聞こえてきたりする部分もあるので

「本当にご自身で書かれているのだな」

と納得です。

そして、
「コンセプト」を作り上げるうえで、
切っても切れない消費者理解に関しては、

その思考過程で、
脳、認知、心理、哲学…とあらゆる分野に
縦横無尽に行き来するさまは、

凝り固まった頭を
開放(解放)してくれるような
爽快感です。

こういった思考の動きを垣間見える内容は、
個人的にめちゃくちゃテンションが上がります。

・その人がどう考えて、
 どういうふうに世界を見ているのか?

・そこから何を抽出して、
 どう展開していくのか?

の思考の流れ。

しかも、それが体系化され、
再現性をもたせた思考の軌跡ともなれば
手に取らない理由がありません!

そして、2つ目の推しポイントは、
消費者理解とはどういうことなのか?を
“背中” で見せてくれていることです。

以前、このメルマガで
別の書籍(「森岡毅 必勝の法則」)で
ご紹介させていただいた際も、

森岡さんの消費者への憑依
(「狂人化」と表現)が異次元だと
思っていましたが、

今回はそれを超える「狂人」っぷりに
「え、ここまでやるの?」
と衝撃を受けました。

※なお、森岡さんは本書で
「狂人」という言葉を使われることに、
 葛藤されながらもその意図を
 ていねいに説明されています。

たとえば、
スマホゲームの「廃課金者」に憑依するために

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以前、あるスマホゲームの研究に400万円を課金したこともありますし、近年でも別のスマホゲームに数千万円を課金しました(本当です)。もちろん刀の経費ではなく、マーケターとしての自己投資として、すべて自己負担にしています。

引用「確率思考の戦略論」p.197
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数千万円!?

よくリサーチなどで
「消費者理解をーー」
と言われますが、ここまで…だと…?

そんな森岡さんは
廃課金者に憑依したことで、

廃課金者が「引退」してしまう現象について、
(膨大な時間とかなりの課金をしてきた
 ユーザーがゲーム内のステータスを
 捨ててやめてしまうこと)

廃課金者本人すら言語化できない
動機にたどり着きます。

くわしくはネタバレになりますので、
ぜひ本書で内容をご確認いただきたいのですが、

この動機。

廃課金者と “対面” していては
たどり着けない。

マーケター 対 廃課金者 という
相対する向き合い方では
到底たどり着けない場所です。

ヒトの本能への理解をベースとし、
憑依して実際に廃課金者になり、
“向こう側” に立ったからこそたどり着ける。

ちなみに、私はこの廃課金者の動機を知り、
やるせなさでいっぱいになり
なんとも言えない複雑な感情がぐるぐるしました。
(答えはぜひ本書で確認してください!)

これは一例ですが、
本書では

・「消費者を理解をする」とはどういうことか?

・そこから導き出されたものを
 マーケターとしてどう展開していくのか?

これらが余すことなく書かれています。

「ユーザーリサーチってどうすればいいの?」
「消費者理解ってどういうこと?」

という方は、もう悪いこと言わないので
買っちゃってください。

この核を理解せずに、
今後もマーケティングをやり続けるのは
遠回りすぎちゃいますから。

そして、3つ目の推しポイントは、
本書内では消費者を「見る」ではなく
「診る」という言葉が使われていること。

医療の現場で使われる「診る」ですが、
こちらの本では消費者を理解するために
前述の憑依だけでなく、

ヒトの本能や脳のしくみ、心理、感覚、
感情、認知、認識…

といったように外側からも内側からも
消費者を理解しようとする試みがなされます。

これを言い表すのは
たしかに「見る」よりも
「診る」がピッタリ。

マーケターとして、
消費者にどう向き合うかの
姿勢・ポリシー・信念が込められた
言葉の選択だと思いました。

かっこいい。
これ、マネしたいです。

はい、ということで、
推しポイント3つを
お伝えさせていただきました!

私自身、この業界に居続ける限り、
おそらくこの本は手元に置いて
何度でも読み直すことになるだろうな
という予感がしています。
(もうすぐにでも 2周目を始めたい)

2025年が始まって
まだ2.5ヶ月が過ぎたばかりですが、

ワタクシ的 2025年買って良かった本に
ランクインすること間違いなしです。

ぜひお手にとってみてください!

P.S.
こういった本を読むたびに
内容について “語り合いたい欲” が
ムクムクとわいてきます。

「あの行(くだり)はシビレた!」
「この展開はアツい」
「このアイデアはあれに使えそう」

読書会みたいなものを開催したら
需要ってありますかね…?