2025/03/03

応募数2倍になった求人票の書き方

From:宮川徳生

先日、久しぶりに
地元の社長仲間と連絡を取った時のこと。

何人かの社長とやりとりをしていたわけだが
やっぱり今の困りごとは求人のようだ。

足場の会社をやっている社長は
「仕事は腐るほどあるが、人がいなくて受注できない」
と、言っていたり

プロパンガスの会社のやっている社長は
「とにかくドライバーがまったく来ない」
と嘆いていたり

飲食店を5店舗やってる社長は
「1年くらい店長が3人しかいないから俺が現場に出てるよ」
と自虐たっぷりでネタにしていた。

これらの会社は
そこそこ規模感のある会社だが
そういう会社の悩みは

集客できないことや
売上が上がらないことではなく
そもそも人がいなかったり

人がいないせいで
集客できない売上が上げられない
ということだった。

程度の差はあれ
人を雇っている会社は
多かれ少なかれこのような状況だろう。

ウチの動画スタジオも
人いなくて広告を抑えているくらいだしね。

ある程度の規模になってくると
人が足りないってことが
最大のボトルネックになっているみたいだ。

だからこそ
我々フリーランスにとって
求人って仕事は美味しいわけだけどね。

だって、そもそもの話
我々がある程度の報酬を得ようと思ったら
それなりに売上がある会社をクライアントにしないといけない。

じゃないと、報酬は
絶対に高くならないからね。

人間も会社も
無い袖は絶対に振れない。

だから、それなりに売上がある会社を
クライアントにしないといけないんだけど
それなりに売上がある会社が今一番困ってるのが
求人なわけだ。

であるならば
求人をやらない理由は
無いと思う。

もし僕が今の会社を辞めて
ゼロからもう一度やるなら
求人は間違いなくやる案件の1つだ。

ま、そんな感じで
社長はみんな人不足に困ってるわけだけど…

応募数を増やすこと自体は
実はそこまで難しくなかったりする。

というのも…

求人票の書き方1つで
応募者数自体は割と簡単に増える。

求人票ってのは
求人媒体に記載されてる
各社の求人情報なわけだが…

これの書き方1つで
まじで応募数2倍とか3倍とか
中には5倍10倍になったなんてケースがある。

なぜなら、求人票って
ほぼ全ての会社が Meコピーなのよ。

Meコピーってのは
「私は〜私は〜私は〜」ってやつね。

要は、自分のことを語るだけのコピーってこと。

でも、求職者が知りたい事って
「働いたら俺はどうなるのか?」だけだよね。

つまり、セールスライティング的に言うと
ほぼ全ての求人票には読み手のベネフィットが
書かれてないんだよね。

商品販売のセールスレターで
読み手のベネフィットが書かれてないと
まず売れない。

「創業45年です!」
「すごい機能があります!」
「情熱は誰にも負けません!」

みたいなことを言ったって
読み手からしたら

「で?」

なわけだ。

読み手が知りたいのは

「創業45年です!」
└で、それは俺にとってどんなメリットがあるのか?

「すごい機能があります!」
└で、それは俺にとってどんなメリットがあるのか?

「情熱は誰にも負けません!」
└で、それは俺にとってどんなメリットがあるのか?

ってことを書かないといけない。

で、求人もこれと同じで
実際の求人票の事例を紹介すると

「働きやすさが自慢の職場です!」
「未経験でも大丈夫!」
「決められた場所を巡るルート営業のお仕事です!」

みたいなことしか書かれてない。

求職者が知りたい事って
こんな事ではない。

知りたいことは
そこで働いたらどんなやりがいがあるのか?
そこで働いたらどう楽しく働けるのか?
そこで働いたら5年後10年後どうなれるのか?
そこで働いたらどんな人間関係なのか?
そこで働いたらどんな生活が送れるのか?

などなど…

その会社で働くことを通じて
どんなやりがいがあるのか?
自分がどんな人生を歩むことができるのか?
そうしたことが知りたいわけだよ。

だから、求人票ってのは
本当はそれを書かないといけないのに
ほぼ全ての求人票のは書かれていない。

だから、当然
応募なんて来なくて当然なのだ。

例えば、さっきの

「働きやすさが自慢の職場です!」

これを添削するならこうなる。

実際にこれは
僕の地元の知り合いの会社で
学校に教材を販売する会社での事例だ。

元々は…

「働きやすさが自慢の職場です!」

しか書いてなかった所を
こんな風に変えた。

=======================
当社は、小中学校に教科者などを販売する会社です。
そのため春はとても忙しいです。
なので、その分夏休みは連続20日間
冬休みも連続20日間の長期連休を取得できるようになっています!

当社で働いてくれる方の中にも
当然小中学校に通うお子さんがいる方もいます。

そんな方が少しでもお子さんとの
今しかない思い出を作ってもらえるよう
春は一生懸命働いてもらわないといけませんが
その代わり夏と冬は思いっきり家族との時間を
過ごしてもらえるようになっています。

プライベートを大切にしたい方
今しかない家族との時間を大切にしたい方
仕事と家庭を両立したい方におすすめです!
=======================

どうだろうか?

「働きやすさが自慢の職場です!」

だけ書かれているケースと
上記が書かれているケース。

もしあなたが
仕事を探している側だとしたら
どちらの会社で働いてみたいと思うだろうか?

当然後者だろう。

なぜなら、前者は
働いたらどうなるかなんてわからないが
後者の場合は

この会社で働いたら
家族との時間をきっと大切にできるんだろうな

なんてことが
容易に想像できるからだ。

家族との時間を大切にしたい人にとって
まさに理想の職場に見えるわけだ。

求人票のポイントは
「理由」を書くことだ。

例えば…

<求める人材>

・未経験や若手が活躍中!!

・責任感を持って仕事ができれば大丈夫!

・やりがいのある仕事と充実したプライベートが両立できる!!

・分からなくてもすぐに相談ができる環境で着実にスキルアップ!!

・風通しの良い職場で、スタッフ同士仲が良い!!

・経歴不問・業界未経験も大歓迎!!
 エンジニアに対してご興味をお持ちの方
 新しい自分を発見したい方
 挑戦したいという意欲の高い方
 好きを仕事にしたい方

こんな方はぜひ応募を!

求人票にはこんなのしか書かれてない。

でも、こんなのは全部
「で?」という反応しか得られない。

大事なのは
なぜ、未経験や若手でも活躍できるのか?
なぜ、責任感があれば大丈夫なのか?
などの理由だ。

求人票変えるだけで
応募数は驚くほど増えるから
人不足で困ってる会社に求人をアプローチしてみよう。

求人票を書き換えて
応募が一気に増えれば
それがあなたの求人サービスを売る
またと他ないデモンストレーションになるよ。

PS.
応募数だけを増やすのではなく
応募者の質も上げたい場合は
求人サイトや求人動画などは必ず併用しよう。

闇雲に応募数が増えると
中小企業の場合採用選考の仕事が
増えすぎてしまうからね。