2025/01/07

恩師との別れ

From:長嶋雄二

正月休み

実家に帰省する中、
一本の電話が鳴りました。

「長嶋先生、お久しぶり、元気してる?
 実は先日、〇〇先生が亡くなったんだ…」

以前、僕が働いていた
整骨院の受付の女性から
突然、そんなことを言われたんです。

そして、深く沈み込む自分がいました。

〇〇先生とは、
僕が整体師として
一番最初にお世話になり、
駆け出しだった頃、僕を支えてくれた大恩人。

技術も人柄も本当に素晴らしい方で、
多くの人に愛された人でした。

でも、情けないことに、、、

当時の僕は、
その大切さに気づけていませんでした。

「あの人は確かに優しいけど、そんな集客でいいのか?」
「腕が一流でなければ、一流とは言えない」
「技術で集客できないなら、繁盛なんてしないだろ」

そんな風に考えた僕は、
だんだん彼とは違う考え・思いを抱いていき、、、

最終的には彼の元を離れ、
自分の技術をより追求できる道に進んでいったんです。

しかし、年月が経ち、
マーケティングの世界に身を置くようになった今、
ようやく理解しました。

『人柄で集客できるというのは、実は最強の武器だ』
ということを。

先生の整骨院には、
いつも笑顔が溢れていました。

訪れる患者さんは、
単に痛みを和らげたいだけではなく、
彼に会いに来ていたんです。

例えば、あるおばあさんは
膝の痛みで通い続けるうちに、
「ここに来ると元気をもらえる」と話していました。

別の若い男性は、
恋愛や就職活動の相談までしていて、
この整骨院が出会いの場となり
結婚したカップルもいたりします。

ほかにも、思い出すだけで
気持ちがあたたかくなるのですが、、、

その空間を思い出すと、
当時の自分の考えが
どれほど浅はかだったのか、胸が痛みます。

現代では、情報や技術が溢れています。
ネットで調べれば、整体のノウハウも動画で簡単に学べる時代。

でも、だからこそ大切になるのは、
「誰から買うのか」の部分。

整体で言うなら、「誰に診てもらうか」です。

患者さんが口を揃えて言うのは、

「この先生だから安心できる」
「この人にお任せしたい」

という言葉。

これこそが、他では絶対に真似できない、唯一無二の強みですよね。

そしてこれは、僕たちライターやコンサルタントも、
まったく同じことが言えます。

「この人にコピーを書いて欲しい」
「この人にお任せしたい」
「この人と一緒に仕事したい」

例えば先日、あるクライアントが、
「長嶋がいるから安心して任せられる」と言ってくれたとき、
その重みを実感したりもしました。

そんな風に思ってもらえなければ、
これからの時代はどんどん厳しくなるでしょう。

それは、自分がブランドになるということだと、
僕は感じています。

今は、SNSが普及し、
自分自身がブランドになれる時代ですよね。

ネットやSNS上での発信一つひとつが、
あなたの人柄や価値観を伝える手段となります。

つまり、

どんな商品やサービスよりも、
あなた自身が信頼される存在であることが重要だということ。

例えば、インスタやXで
ある整体師が日々の施術の様子や患者さんとのエピソードをシェアし、
その人柄に惹かれて遠方から通う人が増えた、という話もあります。

そんな時代背景の中、
亡くなった先生のことを思い出すと、
彼が教えてくれたことが一つの答えのように胸に浮かびます。

人柄を武器にする。

それは決して、
派手な技術や流行りのノウハウに頼るものではありません。

相手に真摯に向き合い、全力で、心を込めて接する。
シンプルだけれど、それが何よりも強い力を持つのだと。

これから先、僕たちはどんな道を選ぶべきでしょうか?

1. 誰かに影響されながら生きる。
2. 誰かに影響を与え続けながら生きる。

恩師との別れを通じて、
僕は後者の道にチャレンジしていこうと決めました。

あなたは、どちらの道を選びますか?