2024/07/15

整体に通ってわかった売れっこ整体師の秘密

From:宮川徳生

今日は3連休最後の祝日ということで
みんなおやすみ気分だろう。

なので、僕の筋トレ話から
整体に通って人気整体師と接してわかった
売れるコツについてサクッと
話したいと思う。

2ヶ月くらい前のこと。

ベンチプレス中に
広背筋に強烈な痛みが走った。

ベントプレスってのは
ベンチに仰向けて寝っ転がって
重りのついたバーベルを持ち上げる
筋トレ種目の1つだ。

これにより逞しい胸筋が手に入るため
胸トレの日は欠かさずしている。

その日は、重量を伸ばしたく
いつもより重い重量にチャレンジした。

ベンチに寝転がり
ブリッジを作り
肩甲骨を下げ姿勢を整え
「フンっ!」と気合を入れ
ベンチプレスを始めた。

いつもより10kg重くしているので
流石に重く5回目くらいで限界を迎えた。

が!

筋トレは
もう限界と思ってからが
始まりである。

5回目が終わり
6回目のバーベルを胸まで下ろし
あげようとした瞬間

広背筋に
今まで感じたことがない
痛みが走った。

MAXで寝違えた時のような痛みというか
これまで経験したことのない痛みだった。

当然その日の筋トレは
ベンチを6発1セットで強制終了。

家に帰り
寝りゃ治るかと思い
湿布を貼って寝たわけだが

次の日
さらに痛くなっていた。

もう、寝返りが全くできない。

広背筋が少しでも動くと
激痛が走るのだ。

ただ、2〜3日すりゃ治るかと思い
放っておいたのだが
一向に良くならない。

そのため、整体に行くことにした。

で、昔クライアントだった
整体師のところに行くことにした。

というのも…

その整体師は
サッカーのベルマーレの選手を
診ている整体師だからだ。

当時、鳴かず飛ばずの整体師だったのだが
ベルマーレのお膝元ということもあり
“スポーツ整体”というコンセプトを作り
売り出したところこれが大ヒット。

スポーツ系の患者さんが良くくるようになり
ベルマーレの選手も患者としてくるようになった。

で、その評判から
スポーツ系の人の整体はココ
みたいな感じの評判を地域で獲得し

1人整体院だったのが
今ではスタッフ7名を雇い
ベット数も6つある
そこそこ大きな整体にまで成長していた。

で、初診は当然
元クライアントの院長がやってくれたわけだが
大所帯ともなると毎回院長というわけにはいかないらしく
2回目以降は新人っぽい男の子が施術をしてくれるようになった。

ただ、院長と新人君だと
やってもらった後のスッキリさが
全然違うので内心は「院長にやってほしいな〜」
と思ったりもしたが

新人君も一生懸命やってるので
まぁいいかと思い通っていた。

だが、やっぱり
新人君だと物足りないので
院長に言ってみた。

「別に文句ってわけじゃないんだけどさ
 彼だとちょっと物足りないんだよね

 ただ、指名とかしちゃうと
 彼に不満があるって感じになっちゃうでしょ

 それはそれで可哀想になっちゃうんだよね

 だから、どうにかならないかな」

そうしたら
院長は指名でいっぱいで
ほぼ空いてないらしい。

でも、その新人君は
指名がほとんどないので
なので、指名をしない僕の施術は
新人君になるとのことだった。

それを聞いた時
「お前、これだけ繁盛したのは誰のおかげだと思ってるんだ?」と
恨み節がほんのちょびっとだけ出たのは内緒だがw

新人君の指名が
ほとんど入らない理由と
院長が指名でいっぱいな理由が
妙に納得した。

もちろんキャリアの差による
ウデの違いはある。

僕の場合、肩甲骨を鷲掴みにされて
ぐりぐり回されたりするのだが
やってもらった後の可動域の広がりが
全然違ったりする。

また、僕の場合
体の前の筋肉が背面に対して
強すぎてしまうらしく
巻き肩になってしまっている。

なので、それを改善するために
胸の筋肉をほぐしてもらうのだが
解れ方が全然違ったりもする。

そうした
ウデの差はもちろんあるのだが
それ以上に決定的な差が1つだけある。

それはトークだ。

院長は僕の私生活がどうなのか?
私生活の中でできる改善方法はどんなことがあるのか?
体の改善のためのアドバイス

(僕はPC仕事なので
前に体が丸まってしまう
普段からやった方がいいストレッチとか
どの部位の筋肉を鍛えると
姿勢が改善するかなどを教えてくれる)

つまり、院長は
僕の仕事や生活習慣を理解しようとする
トークをしてくれた上で
改善策をアドバイスしてくれる。

一方の新人君は
一般論と自分の話ばかりなのだ。

例えば

新人君
「今日は仕事はおやすみですか?」

宮川
「いや、仕事ですよ」

新人君
「そうなんですね、これから出社ですか?」

宮川
「いや、リモートなんで家で仕事です」

新人君
「そうですか、リモートって僕も専門学校の頃
 コロナの時リモート授業で。。。」

こんな感じで
自分の話が延々と始まる。

ちなみに、コロナの時彼は
家にいるのがしんどく
友人と白浜にレンタカーで出かけて
当て逃げされてレンタカー屋にお金を払い
リモート授業も白浜から参加したので
先生にこっ酷く怒られたりしたらしい。

おそらく
彼が僕のことをどれくらい理解しているかよりも
僕の方が彼のことを良く知っているだろうw

そのくらい
自分の話ばっかなのだ。

だから、新人君に
指名がほとんど入らないのも
当然だよなとすごく納得したのだ。

人間は共通の人間心理を持っていた
人は「理解されたい」と強く思う生き物だ。

そして、自分のことを理解してくれる人に
強く惹かれる生き物でもある。

新人君は
患者のことを理解して
患者に寄り添うトークをするのではなく

おそらく、無言の間がしんどいのだろう。

自分の話をマシンガンのごとくして
間を繋ぐのだろう。

でも患者からすると
体の不調でそこに行ってるわけだから
何かしらの不安があるわけだ。

例えば僕の場合だと
この痛みはいつまで続くのか?

痛みが取れないと筋トレができないので
筋肉が萎んでしまうという不安があるわけだ。

でも、新人君は
そこに寄り添ってくれることはない。

患者に寄り添うことよりも
無言の間で気まずくならないように
話し続けることを優先する。

だから、新人君は
整体師として信頼を勝ち取るトークを
僕に対してすることができずにいる。

昔、広告の神様と呼ばれるオグルヴィは
こんな言葉を残した。

「どう言うか?ではなく何を言うか?が重要だ」

どう言うか?は技術を知らなければできないが
何を言うか?は相手を知らなければわからない。

新人君は
当然どう言うかの技術を持ってるわけでもないし
僕を理解してないので何を言うかもズレズレである。

相手を理解する。

これは一般社会のコミュニケーションでも
ビジネスでもセールスでも同じです。

相手を理解してなければ
相手の心を掴む言葉を
投げかけることはできない。

結局、相手を理解できるかどうかが
ビジネスでも最も重要なスキルだということだ。