こんにちは!
クスノセ・アンド・カンパニー株式会社
リサーチャーXです。
昨年2023年10月。
マーケティングにメールを利用している人にとって
衝撃のニュースが飛び込んできました。
Googleのメール送信者ガイドライン
https://support.google.com/a/answer/81126
です。
こちらの内容を
ザックリおさらいすると、
迷惑メール対策として、
2024年2月以降、メール認証設定をしていないと
自社からGmail宛のメールが届かなくなる、というもの。
日本でのGmailの利用率は65.2%
(総務省 令和5年版情報通信白書)
というデータもありますので、
無関係でいられない事態です。
実際、
ウチでも7割を超える方が
Gmailでのオプトイン登録されているので、
この対応は必須でした。
その対応がようやく終わりました…。
(長かった…)
日々、メールを中心に
マーケティングを実践している身としては
メール関連でこういった大きい変更があると、
対応完了までなかなか落ち着きませんね。
個人的にはようやくこれで、
昨年からの宿題が終わった感じです。
(本当に長かった…)
あなたのリストや
あなたのクライアントさんのリストは
対応完了されましたでしょうか?
もし
「実はまだ対応していない…」
「ヘルプが難しくてよくわからない…」
という場合。
今回の件が、
いったいどういうことなのか?が
こちらのサイトでとてもわかりやすく
説明されていますのでご一読ください!
↓
【参考】
Gmailユーザへメールが届かなくなる?
Googleが発表した「新しいメール送信者のガイドライン」とDMARC対応を解説!
https://www.nri-secure.co.jp/blog/gmail-guideline-2023
内容をかいつまんで
ものすごくザックリ言いますと、
メール送信する際に
SPFやDKIM等といわれる設定を
する必要があるということです。
ちなみに、
この設定は、自社からGmailへの送信メール数が
・1日5,000件未満
・1日5,000件以上
で必要な対応がわかれます。
1日5,000件未満の方が
若干要件が緩和されていますが、
これ系のルールは厳しくなる傾向がありますので、
仮に現在、5,000件未満の送信であっても、
5,000件以上の場合の基準に準拠するよう
対応するのがベターです。
こちらに関しては1月に入ってから、
各メルマガ配信スタンドさんが急ぎ
ヘルプやメルマガなどで対応方法について
記事などを公開してくれていますので、
今一度、
ご自身やクライアントさんがお使いの
配信スタンドさんからの情報を
今すぐ確認してみてくださいね。
・・・
それにしても、
今回のメール認証を含め、
昨今のデジタルマーケティングのハードルは
どんどん上がってきているように感じます。
少し前までは、
デジタルマーケティングの一部分を知っているだけでも
なんとか対応できていたように思いますが、
最近は、
まるで総合格闘技の様相を呈しています。
たとえば、
今回のメール認証に関しては、
SPF・DKIM・DMARCの仕組みの理解が必要ですし、
ネット広告であれば、
Cookieや法律まわりの理解が不可欠です。
エンジニアさんのような
専門的な技術の詳しさや設定に精通していなくても
大まかな仕組みや概要の理解がないと
正直、何が何だかわからない状態になります。
現場で感じる空気から、
これからもデジタルマーケティングの現場で
ライター、コンサルとして活動するなら
もう
「パソコンが苦手なので…」
は通用しない流れになってきている、
そんなふうに思えてなりません。
ですから、
もし、これからもこの現場に立ち続けるなら、
こういった技術的なことに関しては、
A. 完全に切り離してお金で他の人に頼む
B. お金をかけないのなら
時間と労力をかけて自ら身につける
のどちらかを選ぶ必要がありそうです。
実際、今回のメール認証実装代行は
ココナラやランサーズで
1万円で受託している方もいらっしゃいました。
こういった方法で、
自分でやらずに得意な人にお任せしてしまう。
その分、自分が得意な分野に
リソースを投下するほうが効率的です。
一方で、
お金をかけない(かけられない)のであれば、
そこは時間と労力をかけて
自分で身につける覚悟を決める。
このどちらか。
ただ仮に、前者のAを選ぶとしても
概要や大局的を押さえるところは
手放してはなりません!
具体的な設定は他の人にお任せしても、
何が起きているのか?
どんな動きをするのか?
の全体の理解は、
どれほどしんどくても不得意でも
絶対に手放してはいけない手綱だと私は思います。
とくにコンサルのように
クライアントさんのビジネスに
打ち手や施策を提案する場合、
技術への理解が
ファネル構築の組み方に直結したり、
ビジネスモデルの下支えになったりしますので、
具体的な設定ができなくても、
大枠の仕組み、動きを理解するところは
手放してはいけないと強く強くお伝えしたいです。
実際、私は、
20年近くWeb業界に居ますが、
Webマーケに身を置くなら、
この部分はもう受け入れるよりほかはなく、
おそらく
「理解していなくていいですよ」
という状況が来ることはもうないのだろうな、と。
この傾向が、
日に日に強くなっていることを
肌で感じています。
これは一見、
“悲報”に聞こえるかもしれませんが、
一方で、大枠の理解があれば、
ツールや枝葉に振り回されることはありません。
新しい技術もドンドン出てきていますが、
それは基礎的なものの上に積み重なっているので、
ベースを敷いてしまえば、その後が楽になります。
この点に関しては個人的な体験とはなりますが、
業界に入りたてのときに身につけたことが
今も十分通用するカタチで活きていたりして、
「ベースは変わらないんだな〜」
と思わされる場面が少なくなかったりも。
当時は、何がなんだかわからない状態で
相当しんどかったのですが、
「理解しようとする」を超えて良かったな、と。
(あの頃の自分、グッジョブ)
わからないことや知らないことは
決してダメなことでも
恥ずかしいことでもないと私は思います。
ぶっちゃけ、
未だに私も知らないことだらけです。
ただ、
ビジネスとして取り組み、
ときにはクライアントさんの生命線を
預かることになるかもしれない
ライター、コンサルという立場にある以上、
理解しようとしない、知ろうとしないことは、
プロの姿勢ではないと私は思うのです。
…だいぶ厳しい言葉でお伝えしましたが、
同じ業界で、同じプロとして
クライアントさんに向き合い続けるあなたとは
志高く、いつでも同じ目線で語り合いたいのです。
ぶっちゃけ、難しく理解できないことが
ドンドン増えているのもまた事実。
新しい技術がまさに一日単位で現れていて、
「もうキリがない」
と諦めたくなったりもします。
それでも。
ライター、コンサルである自分が
理解すること、わかろうとすることを
諦めずにやり続けることで、
クライアントさんが
次のステージに進むことができたり、
商品やサービスを必要な人に
もっともっと届けることができるなら、
それはライター冥利、
コンサル冥利に尽きると思うのです。
派手さもなく、
自分自身がスポットライトを
浴びることはないかもしれませんが、
クライアントさんの成功を誰よりも喜び、
そのために自分自身の鍛錬を怠らない。
そんな“裏方の美学”を持つライター、コンサルを
私は心から尊敬し、超リスペクトしています。
最初のメール認証の設定から
だいぶ話がそれてしまいましたが、
未知にぶち当たり、
現場でしんどくなったとき。
同じように歯を食いしばって
戦い続けている仲間がいるということを
ぜひ思い出してくださいね。