From 古川馨
「3分間、時間をください」
その少年は毎日のように
ある会社に電話をかけていました。
毎日、毎日です。
当時は今のようにかけ放題なんてありません。
なので、正直、電話代もバカにならない。
それでも少年は電話をかけ続けました。
少年にはやらなくてはいけないことが
あったのです。
「社長に合わせて欲しい」
少年はその社長が書いた本に
感銘を受けていました。
どうしても会って話がしたい。
少年が電話をかけ続ける理由でした。
しかし、その社長は少年が
簡単に会える人物ではありません。
当然、電話口の秘書からも
いい返事をもらえません。
少年は諦めませんでした。
ついに少年は
「電話をかけるより直接会いに行こう!」
と決心しました。
アポも取らずに飛行機に飛び乗ります。
その会社がある東京へと向かったのです。
少年は羽田空港に着くなり
秘書に電話をかけました。
「3分間だけ時間をください」
そして、その秘書に
「私が話したことをメモにして渡して下さい。
それでもダメなら帰ります」
少年の熱意に折れ、
秘書がメモを渡すと、、、
「よし、15分間だけ会おう」
ついに少年はその社長と
会うことができたのです。
その出会いがきっかけで
少年は大成功を収めます。
少年はその社長のアドバイスをもとに
ある会社を創業しました。
その名は、、、
ソフトバンク。
もうわかりますよね。
そうです、これは孫正義さんが
マクドナルドの創業者・藤田田さんに
会いに行ったときのエピソードです。
孫さんは行動力がハンパないので
いつも驚かされますが、
このエピソードを知った時も
本当に驚きました。
時代が違うとは言え、
確か高校生くらいの時の
エピソードですよ。
高校生の時なんて、、、
何してました??
孫さんの成功があるのは
この並外れた行動力
と言えるでしょう。
断られても電話をかけ続けた。
アポもなしに会いに行ってしまう。
なかなかできることではありません。
ですが、成功者に共通するのは
このようなある意味、無謀というか
ぶっとんでるというか、、、
圧倒的な行動力です。
むしろ、ちょっとぶっ壊れているくらいの
行動力がなければ、成功を掴むことなんて
できないのかもしれません。
・やり続ける
・諦めない
・ぶっ飛んだ行動
これは成功者が持っている
ある種の才能と言えるのかも。
確かに、孫さんの行動力はすごかったし、
これが成功の元なのだとは思います。
ただし、忘れてはいけないのは
アドバイスをもらう相手に
藤田田さんを選んだこと。
そして、藤田さんのアドバイス。
先見の目を持つ藤田さんだからこそ
今やるべきことを的確に見抜き
孫さんにアドバイスができたのだ
と思います。
これがもし、
違う人にアドバイスを求めていたら
違った結果をもたらしたかもしれません。
もしかしたら、今のソフトバンクや
Yahooはなかったかも…。
そう考えると、
誰にアドバイスを求めるかというのも
重要な要素となってきます。
要するに
正しい方向にちゃんと
進んでいるかってことです。
未来がない方向に間違ってしまっては
当然、最悪の結末が待っています。
ハシゴをかけ間違うと
ゴールには辿り着けません。
自分が望むゴールにつながっている
ハシゴを掴む必要がありますよね。
いくら行動力があっても
間違った選択をしてしまうと
間違った方向にその行動力が発揮されてしまい
間違ったゴールにBダッシュ!(古いか…)
若ければ、取り返しがつきますが
そうでない場合は、、、
思いの外、大ダメージを
負ってしまうかもしれません。
今、あなたは望むゴールへ向かう道を
ちゃんと歩んでいますか?
その道の先に、望むゴールはありますか?