From 古川馨
“百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。
戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり”
上記は孫子の兵法の一説ですが、
戦って勝つよりも戦わずに勝つ方が
上策であると孫子は述べています。
これはビジネスでも同じですよね。
レッドオーシャン市場で必死に競合と
バチバチやりながら勝ち抜くのは、すごいこと。
だけれでも、競合がほとんどいないような
ブルーオーシャンを見つけて、あるいは
作り上げた方がビジネスは大きく発展していきますよね。
何せその市場のお客さんを総取りですから。
JINSという眼鏡店をあなたはご存知でしょうか?
全国でファストファッション的な低価格メガネを
1本5000円から提供する眼鏡店です。
Zoffやオンデーズなど低価格な眼鏡店は数多く存在しますが、
JINはある商品をキッカケに爆発的な売上を作っています。
その商品は、今では多くの人が存在を知っていて、
すでに持っている人もいるでしょう。
家電量販店や本屋、コンビニでも売っていたりします。
それは何か?
ブルーライトカットメガネです。
誰でも一度は目にしたことがあるであろう、
ブルーライトカットメガネ。
この市場を一気に広げたのがJINSです。
2011年にJINSは「JINS PC」という
ブルーライトカットメガネを市場に投入しました。
これが爆発的な大ヒット。
業界の勢力図を書き換えるくらいの衝撃でした。
なぜなら、このブルーライトカットメガネは
目が悪くない人にも売れるから。
当たり前の話ですが、眼鏡店の見込み客は「目が悪い人」です。
しかし、ブルーライトカットメガネは「目の疲れを感じる」
「仕事でパソコンを使う人」「ゲームをする人」といった
カテゴリーを対象にしています。
目が悪いかどうかは関係ない。
つまり、目が悪くない人もメガネを買う
という新しい市場を作りだしたんです。
まさに
「戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」
ですね。
戦わずして、市場を広げ業界トップクラスまで急上昇。
確か、その後、少して株式上場とかもしてたはず。
何を言いたいかというと、JINSが「JINS PC」
というアイテムでパソコンメガネという市場を作り上げたように、
あなたのビジネスでもあなただけが勝てる市場を作れないかってこと。
市場というと、ちょっと大きな話のような気がしますが、
コンセプトと置き換えてもいいですよね。
ライザップは「結果にコミットする」「2ヶ月で結果を出す」
というコンセプトでパーソナルトレーニングジムを
一気に広げていきました。
ダイソンは「吸引力ならダイソン」というコンセプトで、
競合とは違う立ち位置を確立しました。
任天堂はWiiで家族全員が楽しめるをコンセプトに
若者やゲーム愛好家だけだったゲーム市場に革新を起こしました。
そして、ウチの会長である楠瀬も多くの
セールスライターたちを熱狂させた
「集客代行」というコンセプトを打ち出し、
300名以上のセールスライターコミュニティーを築きました。
今あるビジネスをちょっと視点を変えてみることで、
新しいコンセプトが生まれたり、
新しい市場を生み出すキッカケになるんです。
さて、あなたのビジネスはどうでしょう?
別の視点から捉えると、誰もが熱狂するような
強烈なコンセプトはありませんか?
ぜひ、違った視点であなたの捉えてみることを
忘れないでください。
そこにあなたのビジネスを飛躍させるヒントが
隠れているはずです。