From:宮川徳生
「ChatGPTで
マーケターの仕事はどう変わるか?」
「AIが自動で記事を書いてくれるみたいですが
ライターの仕事なくなるんじゃないか?」
「ChatGPTとかAIとか驚異になるのでしょうか?」
最近、どこもかしこも
ChatGPTの話題がすごいためか
こんな質問が増えてきた。
ChatGPTを知らない人は
多分もういないと思うけど
もし知らないなら一度調べてみるといいよ。
間違いなく
マーケティングになにかしらの影響は
与えてくるだろうからね。
このChatGPT
AIに質問することで
AIがその質問に回答してくれる。
それだけじゃなく
エクセルのマクロとかそんなものまで
作ってくれたり
旅行のプランとかも立ててくれたり
当然、文章をかいてくれたり…
世間が大騒ぎするのも頷ける。
コレに対抗するべく
Googleは「Bard」というAIChatの発表をしたりして
完全にAIChat時代に突入したような感じだ。
なので、当然
マーケターからしたら
「AIに仕事を奪われるかもしれない」という
怯えがあるのは当然かも知れない。
だって、これまでは
コンサルとかライターとか
そういう専門知識を有している人に聞かないとわからないことが
AIに聞けば数秒で教えてくれる時代になるわけだからね。
これだけ考えれば
我々のような知識ビジネスの根底を覆す
黒船になるかもしれない。
ただ、僕は全く逆で
マーケターにとってAIは
「追い風」にしかならないと思っている。
なぜなら…
知識ビジネスの核は
「誰」の部分に集約されているからだ。
知識ビジネスは
表面的には「知識」を売ってるわけだけど
その本質は、その売ってる知識を
「誰」が売ってるかで決まっている。
例えば、あなたが投資を学ぼうとして
本屋にいったとしよう。
そこには、いろんな
投資の本がある。
で、いろんな投資の本がある中で
一番売れてるのは結局の所
ロバキヨとかバフェットとか
そういう有名な人の本だったりする。
でも、それ以外の人の本の内容が
ロバキヨやバフェットよりも劣っているのかというか
そうではない。
むしろ、もっと専門的で
深い知識を教えてくれる本だっていっぱいある。
でも、どの本が売れるかは
「誰が書いてる本か?」で決まるのが現実だ。
で、ChatGPTのような
AIChatが進化すればするほど
この「誰」の要素が加速するのではないか?と
僕は思ってる。
なぜ、知識ビジネスは
「誰」で決まるのか?
それを紐解くには
知識が有している2つの価値について
知る必要がある。
知識の価値には2つの側面があり
「本質的価値」と「知覚価値」がある。
本質的価値とは
文字通りその知識が
相手にどんな結果をもたらす情報かということ。
例えば、ダンケンディの
提唱している3ステップレターという知識。
3ステップレターとは
同じ人に同じDMを少しだけ時期と内容を変えて送ることで
反応率を最大に高めることができる知識だ。
でも、こんなことは
ダン・ケネディ以外の人も
みんな言っている。
キャンペーンのメールを何度も送るとか
知識としてはそれも同じ知識になる。
だから、実は
この本質的価値を担う知識というのは
大抵みんなが同じことを言っているので
それ自体に対して価値はのらない。
でも、そこに「知覚価値」が
のってくると話はガラッと変わる。
知覚価値とは
情緒的価値とも言い換えることができるが
要するに、その人にしか言えない
感情を刺激する何かのことだ。
先程の3ステップレターでいうなら…
ダンがこの3ステップレターのノウハウを発見した経緯として
借金取りからの催促で閃いたというストーリーを付け加えている。
借金がすごくて
督促状が凄い送られてくると。
で、それを見ていて気づいたと。
なぜ、借金の督促は
複数回送ってくるのか?
借金の督促ってのは
回収しないとダメなやつだから
きっとこれは回収できるノウハウなのかもしれない。
だったら、商品販売にこれを使えば
もっと売れるんじゃないか?
こうしたダンにしか語れないストーリーがあるからこそ
ダンの3ステップレターのノウハウは
他の人とは違う高い価値をまとうことができたのだ。
だから、同じようなノウハウを
星の数ほどいるマーケターが言っているのにも関わらず
ダンの3ステップレターのノウハウが
圧倒的に指示を集めてるんじゃないだろうか。
有名予備校の講師とか
想像して欲しい。
教えてる内容なんて
どこの予備校だって塾だって
殆ど変わらない。
なのに、なぜ、有名予備校の講師は
「この先生の授業が受けたい」という理由で
生徒を集めることができるのだろうか?
本質的価値を担う知識が
お客を集める要素にだとしたら
これは全く説明のつかないことになる。
つまり、結局は
「誰」が言ってるかで
お客は決めているというのが
紛れもない真実なのだ。
AiChatによって
本質的価値に該当する知識というのは
もっとクイックなものになってくる。
それはつまり
本質的価値をもたらしてくれる知識自体の価値は
どんどん下がるということだ。
でも、知覚価値の部分は
その人だから担保できることである。
つまりこの部分は
AIが入ってこれない領域だったりする。
だから、マーケターは
AIChatに怯える必要はまったくない。
だって、本質的価値は
AIでいくらでも拾ってこれるわけだから
マーケターだってそれを使えばいい。
で、その上で
その知識を「あなた」というフィルターを通して
世に発信する。
そう考えたら
AIChatはマーケターにとって
追い風にしかならない。
もちろん、AIChatが
どんな未来を作るかは
誰にもわからない。
でも、大事なのは
いつの時代も新しいテクノロジーは
何かを奪うものではなく
何かをもたらしてくれるものになるということだ。
テクノロジーで奪われる人は
結局、そのテクノロジーを利用できなかった人である。
特にマーケティングにおいて
テクノロジーというのはきってもきれない関係にある。
インターネット自体がそうだったよね。
インターネットというテクノロジーが出てきた時
これをどう使うかを考えたマーケターはテクノロジーを利用し
それを考えなかったマーケターは淘汰されtあ。
ただ、それだけの話しだ。
マーケターとして
これからAIChatをどう使うか?
どう利用するか?
今はインターネットが登場した二十数年前と
同じことが起きてるだけだ。
テクノロジーは恐れるものでもない。
ましてや、テクノロジーに踊らされる必要もない。
自分の領域で
そのテクノロジーをどう利用すれば
プラスにすることができるか?
これをできたものが生き残り
これができなかったものが淘汰される。
ただ、それだけの話しだ。
あなたは絶対に
淘汰されるがわになってはいけない。
PS.
ちなみに、AICahtを味方につけるのは
「質問力」を磨く必要がある。
結局AIChatは
聞かれたことの答えをネットから探してきて
答えてくれるだけなわけだから
どんな質問をAIにするかで
どんな答えが返ってくるかが決まる。
そういう意味では
自分の知りたい情報を探すために
どんな検索キーワードをいれればいいか?
みたいな検索リテラシーと似ているのかもしれない。