2022/07/31

一瞬でひきつける、の一瞬は何秒?

こんにちは、リサーチャーXです。


Google広告やYahoo!広告、
Facebook広告、Instagram広告など


広告画像のクリエイティブを作成するときに

「一瞬で理解できるものを作れ!」

とよく言われますよね。



このアドバイスって


ライターやクリエイター、
マーケター、コンサルの人ってとっては、
もう何度も何度も
言われて続けているのではないでしょうか。


かくいう私も、
広告運用に携わり始めた6年前から
何度も何度も言われてきたことです。


この「一瞬」について。


実際に目の当たりにした出来事があります。



ある日、
仕事の移動中に電車に乗ったとき。

隣に座った人がスマホを触り、
Facebookを見ていたんですね。


その様子をみていて、
「よし!ちょっとリサーチだ!」
と横目でチラチラ見ていたら…


その方、
それはもうものすごい勢いで
Facebookのフィードを



シャッ!シャッ!



とスクロールしていたのでした。


爆速です。


「(え?、それもう読んでないよね)」

と心の中でツッコミを入れたくなるほどの速度で。


でも、ときどき手を止めて、
ちゃんと「いいね!」をしていらっしゃる。


このリサーチをしながら
「ああ、ほんとうに一瞬で引きつけないとだめなんだな」
って実感したのでした。



そんな「一瞬」について
面白い数字があります。



0.013秒。



2014年、
マサチューセッツ工科大学
(MIT)の神経科学者さんが


人間の脳がわずか0.013秒で
画像を識別できることを発見したのだそうです。
↓
☆In the blink of an eye
https://news.mit.edu/2014/in-the-blink-of-an-eye-0116



人はたった0.013秒で
その画像がなにかを識別している。



ちょっとびっくりする数字でした。
想像よりもはるかに短かったです。



そう考えると、
広告のクリエイティブって
すごく難しく思えますね。。


0.013秒で
「あなたに関係があることですよ」
と伝えなければなりませんから。



そんな0.013秒の戦いの中、
私が広告運用する中で
クリエイティブを作るときの
一つのやり方をシェアしますね。



それは、
使う画像のイメージや雰囲気を
特定の業界のターゲットが
「ついつい見てしまうもの」
にするということです。



たとえば、
ターゲットが治療家さんで
広告クリエイティブを作ったとき、


アイキャッチとして
筋肉の骨格筋図を使ってみました。



なぜ、そうしたのか?



それは、治療家さんは、
おそらく治療家という職業を志したときから今に至るまで、
骨格筋図を日常的に目にしているので、


「自分に関係があること」

としてきっと無視できないのでは…?
と考えたからでした。


それを実際に試してみたところ、
他の広告クリエイティブに比べて
パフォーマンスが高くなりました。



また、別の例では
駆け出しの士業さん向けの
(このときは行政書士)
YouTube動画のサムネイルを作ったとき。


サムネイルの画像には
徽章(きしょう)、バッヂを使いました。



なぜ、そうしたのか?



士業さんの身分を
象徴するものであるバッヂ。


しかもちょうどそのとき、
試験の合格発表のタイミングだったこともあって、


士業資格合格を目指している人にとっては
徽章は無視できないもの、
ついつい見てしまうものじゃないかな?
という仮説で試したところ…


やはり視聴回数が、
通常の動画に比べてかなり増えました。



さらに、この考え方は、
広告のクリエイティブだけじゃなくて
講座やセミナーのLPを作る際にも使っています。


たとえば、
講座がGoogle広告に関連するものであれば、
Google広告のロゴに使われている色に寄せたり、


YouTube広告に関連するセミナーであれば、
あの赤のイメージを使ってみたり、


Facebook広告のワークショップであれば、
あのシンボルロゴの青を
モチーフにしたりといった感じです。



こうすることで、
LPにアクセスした瞬間から
それがどんな内容であるか?を
ざっくりとですが受け取ってもらえたりします。



完全にゼロベースのところから
オリジナルで作るのではなく、


特定の業界のターゲットが

・普段から目にしているもの
・無意識レベルで目で追ってしまうもの
・すでに持っているイメージ


を借りちゃう感じですね。


それを借りて0.013秒で
「あなたに関係があるものですよ」
と理解してもらう。


ターゲットがすでに持っている
背景情報をこっそり忍ばせて、
スルリと入り込む感じです。



もしあなたが、
広告のクリエイティブを作るときに


「どんなイメージにしたらいいか悩む」
「あれも言わなきゃ、これも言わなきゃ」
「あれとこれの画像も見せないと…」


と悩んでしまっていたら
この方法、オススメです。


0.013秒の戦い、勝ちましょう。