From:宮川徳生
お気づきの方もいるだろうが…
10月6日から約1週間ほど
ウチのメルマガが完全に停止していました。
この間、色んなお客さんから
「急にメルマガ届かなくなったんですけど
何かあったんでしょうか？心配です」
と、心配の声をいただいたんですが
なんとか少しづつ再開できるようになりました。
今回、この空白の7日間に
ウチに何が起きたのか？
これはある種
言われのない罪に対して
冤罪事件のようなものが起き
メルマガの発行ができなくなってしまったんですが…
メルマガ再開にあたり
この事件の真相をあなたにぜひ
知っておいていただきたく
今日はその事について書いていきます。
事件発生
事の発端は
10月6日の11時ごろ。
ウチが使ってる
メール配信のリレーションサービス会社さんから
一報が届いたことが事件の始まりでした。
「spamhausに御社のドメインが
登録されてしまったようなので
配信をすぐに止めてください」
spamhausというのは
全世界のスパムメールを取り締まる非営利の民間団体の名称。
で、ここの団体が何をしているかというと
スパムメールを送ってる企業のドメインを
同社のブラックリストに設定することで
Spamhausのブラックリストを参照しているメールアドレスに
メールが送れなくなるということをしています。
例えば、Microsoft自体が
Spamhausにブラック登録されたドメインを参照し
そこに掲載されてるドメインは自動的に受信を拒否する
みたいな感じの動きをします。
なので、spamhausにドメインが
ブラック登録されてしまうと
ブラックが解除されるまで
そのドメインからメールが送れないのです。
無視して送ることはできるのですが
無視して送り続けるとドメインの評価がどんどん下がり
さらに甚大な被害に発展してしまうので
事実上、spamhausにブラック登録されると
解除されるまでメールが送れないことを意味します。
そして、ウチのドメインが
10月6日11時ごろブラック登録されてしまったのでした。
当然、ウチはスパムメールなど送っていません。
ユーザーの意思でオプトインしたアドレスにしか送りませんし
解除した人に送るなんてことも一切していません。
また、詐欺的な内容のメールを送ってるわけでもなく
真っ当で健全な運用をしています。
が！
ブラック登録されてしまったのです。
「完全なる冤罪だからすぐに解除されるだろ」と
すぐに解除申請を出したんですが
事はそう単純ではありませんでした。
今回の出来事で
スパム判定がどう言う基準でされるかを色々調べたことで
驚愕の事実がわかったのです。
恐怖！スパムトラップ
それは、スパムメールを送ってなくても
スパムだと扱われることがあると言うこと。
どういうことか？
実は、スパムトラップという罠を
Spamhaus側が仕込んでくるということがわかりました。
このスパムトラップというのは
本当に我々からすると「は？」って感じなんです。
なぜなら、このスパムトラップというのは
誰かが使っていて1年以上使われなくなった古いアドレスを
なんらかの方法でspamhaus側がspamhausの利用下で復活をさせると。
そして、それをメールを大量に送ってる会社の
配信リストにbot的に仕込んでくるんですね。
で、このスパムトラップ化したアドレスにメールを送ると
ブラック登録されるというわけです。
なぜか？
今回のことで我々も学びましたが
ずっと開封をされてないアドレスにメールを送り続けるという行為自体が
スパムと判断されてしまうからです。
「は？」
って思うでしょ。
でも、これがスパム判定をしているところの
判定の仕方なのです。
つまり、メルマガ登録してくれたけど
1年とか2年とか開封してないアドレスにメールを送ることで
このスパムトラップが
「開封してないアドレスにずっと送ってるよね？
おたく、スパム業者だよね？
ドメインはブラックにするんでよろしく」
って感じのことをしてくるわけですね。
これは完全に知識がありませんでした。
1年間メールを開かない人でも
何かのタイミングでメールを開いて
商品を買ってくれるかもしれません。
だから、マーケターからすると
1年開かないからという理由で
そのアドレスにメールを送らないという選択肢はないんですが
でも、世界のスパム判定はその行為を
「スパム」としているのです。
対処法がない？？
じゃあ、そのスパムトラップのアドレスを
除去すればいいんじゃないか？
って思うじゃないですか。
でも、除去できないんです。
正確にいうと
どのアドレスがスパムトラップ化したアドレスなのか
調べる術がないのです。
なので、そのアドレスを除去せずにメールを送ってしまったら
またすぐにブラック登録されてしまうので
なんとかしてスパムトラップを除去しなくてはいけなかったのですが
断定ができない以上ピンポイントで除去する事はできません。
なので、この辺のやり取りを
Spamhaus側とやり取りしていたため
ブラック解除まで1週間近くかかってしまったのです。
ただ、未だスパムトラップ化したアドレスはわかっていませんから
メルマガが再開できたとしても断片的な運用なんですね。
このメールも
過去有料商品を購入してくれてたりして
スパムトラップではないと100％断定できる
全リストに対して40％ほどの方にしか送れていません。
つまり、残り60%のリストには
メールが未だに届けられていないのです。
おそらくこの残り60％の中のどれかに
スパムトラップが潜んでいます。
なので、残り60%のリストを
どうするかの決断を今我々は求められています。
この事態を軽んじて
メールを一斉に送りまたブラック登録されると
それこそWEB上でのウチのドメインがかなり汚れてしまいます。
WEB上でドメインが汚れると
そもそも最初から迷惑メールに入ってしまう
可能性が劇的に高まってしまい
今後ずっとメールマーケの品質低下を招いてしまいます。
かといって
じゃあ、どれかわからないから
残り60%のリストを全部捨てるかというと
それもなかなか受け入れられない事実です。
残り60%を捨てるということは
リスト獲得コストと将来的な売上を考えたら
数億円はゆうに超える損害になります。
それをあっさり捨てるという決断は
かなり勇気がいる事なんですが…
何某かの決断をしなくてはいけないんですよね。
リスクとリターンのバランスを考えて
方針はもう決めたのであとは実行して
捨てるリストを最小限に抑えて
スパムトラップによるブラック登録のリスクを
最小限にする。
まだ、この冤罪事件は
完全に終わってないのです。
次はあなたの番かもしれない…
そして、今日
なぜ、このテーマを
赤裸々に暴露したかというと…
あなたが
メールを使ってビジネスをしているのなら
言われのない罪でブラック登録されて
事業がストップするという可能性は
ゼロではないからです。
そして、ブラック登録されてしまったら
ウチのようなスパムトラップ系でやられると
その後の事業にかなり大きな負の影響を及ぼします。
さらに、今回
我々もこの事件を解決するための情報を
かなり方々を探しました。
ですが、具体的な解決策を
見つけることはできなかったのです。
ですから
メールを使ってビジネスをしている以上
こうしたリスクがいつ誰のみに起きるかわからない以上
ウチの顧客であるあなたには知っておいてもらいたかったのです。
予備知識として
こうしたこともあるとわかっていたり
ずっと開封していないリストに送り続けるだけで
世界はスパムと見てくるということを
知ってるだけでも
あなたのメールマーケティングの
安全は守られますからね。
そして、ウチは組織でやってる
かつ、システムに強い人間が社内にいるので
こうした事態になんとか対応できましたが…
おそらく1人でやってる人や
システムに強くない人が同じ事態に陥ったら
ブラック解除できないなんて可能性もあります。
なので、ウチに起きた
このスパム事件のことを
あなたにお伝えしたのです。
まだ、完全に事件解決にはなっていませんが
完全に事件が解決したら今回の件のより詳細な流れ。
そして、ドメインがブラック登録してしまった時
どうすればいいかの対処法など。
今回、我々がやったこと
そして得た知識をあなたに詳細に共有する
ライブ配信をしようと思っています。
今回のことを受けて
僕は、この事件に対して
WEB上に全く情報がないことを知りました。
だから、せめてウチのお客さんであるあなたには
この事件が起きた時どうすればいいのかの
具体的な方法を知っておいて欲しいのです。
なので、この情報を共有する
ライブ配信は無料で行いますので
ぜひこの知識を得にきてください。
開催できる準備が整ったら
また別途案内します。
それでは、かなり長くなってしまいましたが
あなたも十分ブラック登録に気をつけて
日々のメールマーケティングを実施していってくださいね。
では、また本日から
通常運転に戻りますので
引き続きフォローいただけたら嬉しいです。
またメールします。
ー宮川徳生