From 古川馨
あるお客さんの一言をキッカケに
簡易的にコピー用紙で作った１枚のPOP
まさか、そんな簡易的なPOPが
客単価を5000円もアップさせるものになるとは
思いもしませんでした。
これは僕がメガネ屋だった時の話なんですが、、、
「すぐダメになるから、メガネは安いのでいい」
メガネ屋はだいたいお客さんのそんなセリフから
接客がスタートします。
お客さんからすると売り込まれたくない
という一心の警戒からくる言葉なんですが
たまに本当の時があったりもします。
この時もそうでした。
びっしっとしたスーツを着こなした
50代くらいの男性。
しかし、明らかにメガネだけが
ボロボロ、、、。
「どうしたんですか…そのメガネ…」
レンズは白っぽく曇り
フレームはメッキがボロボロ
レンズはよくみていると
熱で歪んでいる。。。
その歪み方には特徴があったので、、、
僕「メガネかけて、お風呂とかサウナ入ります？」
男性「そう、すぐにこうなるから安いのでいいんだ」
僕「お風呂専用のメガネを別に作ったらどうです？」
男性「お風呂専用！？」
今でこそ、スーパー銭湯で
お風呂用メガネなんてもの売ってたりしますが
この当時はそんなものはない。
それに複数メガネを持つのも
まだまだファッションに敏感な世代くらいで
一般的な感覚でもありません。
１本買ってダメになったら
また買うのが普通です。
なので、たいてい複数提案したところで
「メガネなんか複数持って何するの？」
と言われてしまう始末。
実際、これまでもメガネを
複数本提案しても却下。
POPで複数持ちをアピールしても
反応はイマイチ。。。
なので、断られるかな〜と思いつつ
相手の反応を待つと、、、
男性「お風呂専用…。それなら、もうボロボロのメガネを
会社にかけて行かなくていいか…」
とボソッといったのです。
ビシッとスーツを着こなしているんだから
ボロボロのメガネで会社行くことに
抵抗あったのかもしれません。
結局、その男性は普段使いのメガネ（数万円）と
お風呂専用に一番安い5000円のメガネの2本を購入。
お風呂専用を提案したことで
簡単にメガネが2本売れてしまいました。
その経験から、、、
「もしかしたら、こういう人って多いのでは？」
「お風呂専用って売れるかも」と思い
コピー用紙とマジックで
”お風呂専用メガネあります
メガネはお風呂と会社で使い分けよう！”
と書いた、今思えばかなり雑なPOPを作成し
店頭に張りだしたところ、、、、
これが予想通りヒット。
「お風呂専用メガネってなに？」
と反応する人が続出しました。
お風呂でメガネがないと困るお客さんの
心を鷲掴みにしたようで
2本目のついで買いが頻発。
もちろん、お風呂専用メガネを
1本だけで買う人もいますが
その後、メインのメガネを
買い替えてくれるケースも増加。
１枚POPを貼っただけで
簡単に5000円のメガネが1本追加で売れ、
客単価もアップ。売上もアップです。
ちょっとしたアイディアを
POPにしただけで
売れることもあります
お客さんの何気ない一言が
実は売れるアイディアなんてことも。
もしかしたら、あなたのお店でも
お客さんのちょっとした一言が
売れるキッカケになるかもしれません。
お客さんから言われた意外な一言とか
接客中に想定以上にお客さんが反応したこととか
あるいは、お客さんがやっている意外な使い方とか
どれが当たるかはわかりません。
ですが、そのお客さんと同じことを
他の人も感じているかもしれません。
それをPOPにして店頭に貼ってみたら
思った以上の反応がでてしまった！！
なんてことになるかも。
僕のお店で「お風呂専用」がヒットしたように
あなたのお店でも見込み客が続々と引き寄せられる
最強のPOPが作れるかもしれませんよ。
ps.
今日の話とも関連しますが、
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