From:宮川徳生 今、YouTubeの動画を撮影するために 地元の貸し会議室に来ています。 いつも、撮影を始める前に タンパク質と飲み物を買いに 近くのコンビニに寄るのですが… 店に入るなり 「どうした?何があった?」と 気になる出来事が目の前で繰り広げられていました。 というのも 入り口入ってすぐの場所で 40歳くらいのお母さんが すごい剣幕で子供に怒っている。 どうやら 入り口近くに置いてあった ポケモンのゲームの引換券みたいなやつ? あれを使って6歳位の子供が ゲームをねだっていたみたいなんです。 それに対して お母さんは「この間別のゲーム買ったばかりだろ!!!」と めっちゃキレてるという。。。 そんなにキレなくてもいいじゃんと思いつつ 店内にいた人全員が気まずい空気の中 横目でチラチラとその親子の攻防を 見守っていました。 子供にとって 新しいゲームというのは とても魅力的なもの。 友達がもっていて自分が持っていなかったりすると 尚更欲しい欲求は高まるものです。 世の親たちは こうした子供の「新しいもの買って」主張を どうなだめるかみんな苦労してるんじゃないかな。 でも、こうした 「子供が新しいゲームを欲しがる」ように 実は我々社長や起業家も 新しいものがついつい欲しくなってしまいます。 僕たち社長も ついつい「新しいおもちゃ」を 無意識で欲しがってしまっています。 新しいマーケティング 新しいノウハウ 新しい儲け方 新しいキャンペーン 新しい広告 新しい顧客 とか。。。 なにげに、僕ら社長も 新しいものを追いかけてしまっています。 まぁ、これは 人間は新しいものに興奮するようにできてるので ある意味仕方ないことなんですけど でも、気をつけなければいけないのは マーケティングにおいて 「新しいものがいいものとは限らない」 ということ。 子供のゲームなら 今まで体験したことのない体験ができるので 新しいゲームには価値があるかもしれません。 でも、マーケティングにおいては 新しいものが価値があるとは限らない。 例えば 既存顧客と新規顧客。 社長はみんな新規顧客が大好き。 ですから 新規を獲得するのに 多大な労力、多大な時間、多大なお金を 平気でかけます。 でも、マーケテイングを学んでいるあなたは 百も承知だと思いますが 既存に売ったほうが遥かに簡単に 遥かに安く遥かに確実に商品が売れます。 ちょっと前 クラブハウスが流行りましたが あれなんかは典型的な例ですよね。 まだ誰もやってない でたばかりの新しいメディア。 そのメディアのノウハウを売りたい人たちは 「まだ誰もやってないからブルーオーシャン」みたいに 市場を煽りに煽って売っていましたが。。。 そもそも、出たばかりのメディアで ノウハウなんて確立できてるわけねーだろと。 冷静に考えれば わかるはずなのに 新しいモノ好きはみんな飛びつきました。 で、今どうなったか? 見事にクラブハウスは廃れて 誰も口にしなくなりましたよね。 あのときだって すでに効果が実証されている 古いメディア インスタとかYouTubeとか ブログとかツイッターとか。 そうしたことに フォーカスしていたほうが よっぽど確率高く勝てたはずなのに。 なぜか! ノウハウも確立されてない 効果も実証されてない ”新しい”という意味しか持ってない メディアに飛びついてしまったわけです。 明らかに効果が実証されている。 明らかにやり方が体系化されている。 明らかに再現性がある。 こうした古いことを無視して 新しいことに飛びつくのは 新しいゲームが欲しくてほしくてたまらに 子供の駄々と一緒。 新しいものを追い求めてしまう。 これは子供の頃から変わらない 我々のある意味習性みたいなものです。 子供の頃は ゲームとかおもちゃだったのが いまは儲け話とかノウハウとかに置き換わっただけ。 しかし、大人になってから ほしいと思うゲーム(マーケティング関係)は 必ずしも新しいものがこれまで以上に収益をあげてくれることになるとは 限りません。 というより どちらかというと マーケティングに関して言えば 「遊びまくって 飽きた古いゲーム」 の方が、事業に 収益をもたらしてくれることのほうが多いはず。 一度、自分のビジネスに 収益をもたらしてくていることが 新しいことからなのか? 古いことからなのか? 見つめ直してみよう。 大抵の場合 飽き飽きしている古いことから 収益の大半はもたらされてるはずだから。 もちろん、新しいことが 悪いわけではありません。 でも、社長として 事業を大きくしていきたい 売上を上げていきたいなら 新しいという理由だけで 効果のある古いことを捨てたり 力をいれないことは もったいないんじゃないかな。 古いものは まったく興奮しないし エキサイティングじゃないですけど あなたのビジネスの”確実”に 収益をもたらしてくれることなのは確かです。 新しいゲームが欲しくて 駄々をこねてる大人にならないように 我々社長は常に「効果」にフォーカスして 「何をやるか」を決めていかなくてはいけません。 あなたが 飽きて見向き見してないゲームの中に もしかしたらあなたの収益を簡単に伸ばしてくれる宝が きっと眠っていますよ。
2022/03/21