こんにちは。
株式会社バリューイノベーションジャパンの
リサーチャーXです。
中小企業の方の集客や販売、
マーケティングのサポートをしていると
サイトについての相談を受けることは
めずらしくありません。
もしかしたら、
あなたもクライアントさんから
こんなふうに相談を持ちかけられたことが
あるのではないでしょうか?
「反応がイマイチだからサイトをリニューアルしたい」
「新しいサービスのサイトを作りたいんだけど」
「LPが作れるならサイト制作もできる?」
サイト制作と言えば、以前は、
プログラムをガリガリ書いて作ったりしていました。
また、WordPressのようなCMSを使う場合でも
設置するのにある程度の知識が必要でしたが、
今では、
ノーコードで制作できてしまうので、
取り組むハードルもだいぶ下がりましたよね。
ただ。
だからかもしれませんが、
なんとなく表側ができてしまうがゆえに
見栄えばいいけれど、
ビジネスの目的を達成するものに
なっていなかったり、
なぜそういったサイトを作った(る)のかを
自分の言葉で説明できなかったり、
そもそも、
どういう方針でサイトを作っていくのかの
企画・設計・実装の部分が、
実はイマイチわかっていないということがあったり…。
こういったケースは、
決してこれまでサボっていたわけではなく、
案件の状況や立場による制約で
全体を網羅的に知る機会に恵まれなかったり、
スケジュール的に時間を確保することが
難しいことが原因になっていることがあります。
とくに、
ご自身がライター・コンサルといった役回りで
Web制作の直接の実装部隊ではない場合や
外部パートナーと協力していく体制の場合、
ますますその “実態”に触れる機会が
少なくなりがちです。
そういった状況下で、
冒頭のように、クライアントさんから
助言やアドバイスを求められると、
言葉につまってしまったり、
自信を持って進められなかったり、
踏み込んだ提案ができなかったりして、
悔しい思いをすることも
少なくないのではないでしょうか?
そこで!
今日はWeb制作の “今” を
1冊でまるっと知ることができてしまう本のご紹介です。
↓
■ 業界1年生が必ず身に付けたいウェブ制作・運用のリテラシー
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こちらの本の概要は、
表紙に書かれているコピーにすべてがつまっています。
——————–
Webサイトの「企画」「設計」「マネジメント」「ビジネス活用」まで、
いまのWeb制作に求められる
リテラシーを網羅した決定版テキスト!
引用「業界1年生が必ず身に付けたいウェブ制作・運用のリテラシー」
——————–
「網羅とはまさにこのこと」
と言っても過言ではない網羅っぷりです。
また、タイトルに
「業界1年生が必ず身に付けたい」とあり、
“網羅” と “業界1年生” という言葉の響きから
比較的、広く浅くのライトめな内容かと
思いそうですが、
正直、中身は “重め” です。
まるっと、ではありますが、
さくっと、ではありません。
かなり読み応えのある内容です。
全11章のうち、1〜5章までは
実際のサイト制作の企画から公開までが
余すことなく網羅的にカバーされています。
このカバーの仕方が深い…。
表面的にサラッとなぞるのではなく、
デザインを定量化して評価する方法や
APIやAjaxの技術などまでもが
じっくり解説されています。
「え、ここまでが1年生なの!?」と驚愕です。
そして、
6章では集客・マーケティング。
7章では、最適化施策(SEO・SEM・LPO・CRO)。
ちなみに、
私はこの7章でCROなる言葉を初めて知りました。
CRO とは、
Coversion Rate Optimizaton
(コンバージョン率最適化)
の略称です。
その CRO の解説の部分では、
コンバージョン率を改善するために、
どこに注目すればよいのかが、
押さえておくべき主要な7つの分野
として紹介されているのですが、
ここはぜひご注目いただきたいポイントです。
なぜなら、CROは
サイトの “内” でどう改善するか?だけはなく、
サイトの “外” も含むから、です。
Web制作という文脈で、
コンバージョン率の改善というと、
ついついサイトの “内” を考えてしまいがちですが、
そもそも、
どういう経緯でサイトに流入してきたのか?
というところから考えないと
部分最適(サイトの “内”)ではOKなのに、
全体最適(サイトの “外” も含む)でみたときには
NGという結果になってしまうこともあります。
この部分は、
ファネル全体の構築を担っている方であれば、
きっと深い腹落ち感をおぼえるのではないでしょうか。
…はい、では話を戻しまして
8章は、効果測定・品質管理。
いわゆるアクセスログ解析のパートです。
アクセスログ解析というと、
現在はGoogleアナリティクス4が有名ですが、
技術的なデータ取得方法の違いから
いろいろな種類があることを教えてくれます。
そして9章は、
プロジェクトマネジメント・運用体制。
プロジェクトとして
・Webサイト制作をどう回していけばいいのか
(見積もりやスケジュール管理)
・どういう人たちがからんでくるのか
・何に気をつければいいのか
といった部分を
具体的にイメージすることができますので、
とくにコンサルとして、
外部パートナーと連携してサイト制作を行う場合は、
全体像を掴むために必読パートです。
続いて10章は、
セキュリティ対策とWebビジネスにかかわる法規。
この2つは、
とっつきにくく、後回しにされやすい分野の
代表格2つではありますが、
「知らなかったでは済まされない」
トップ2でもあります。
最後の11章では、
生成AIのWebサイトへの活用トレンド。
最新のテーマでありながら、
今後、確実に押さえておかなければいけない
生成AIについて、です。
どんなときにどんな生成AIを使えば良いかが
具体的なツールとともに紹介されていますので、
この11章だけでも価値があります!
…といった感じで、
かなりボリューミーな内容です。
ですので、読後の正直な感想は
「業界1年生で求められることって
なかなかにハードだな…」
でした。
業界1年生で、
ここまで全体的な知識と理解があったら
それはもうかなりのツワモノでしょうし、
現場でかなり重宝されることは容易に想像されます。
私がプログラマとして
Web業界に足を踏み入れたのは、
もうウン十年前ですが、
業界1年生の頃の自分が見たら
泣いて逃げ出したくなりそうです…。
でも、これが今の基準値なんですよね。
現場では、これらを身に付けた
業界1年生の方と渡り合うことになるんだと
身が引き締まる思いです。
ただその一方で、もしかしたら
このレベルのリテラシーが求められることに対して、
「これは大規模サイト、大企業向けでしょ?」
「ウチは小規模だから関係ない」
と疑問を感じる方も
いらっしゃるかもしれません。
たしかに、
小規模サイトでここまで必要か?と言われたら、
なくてもできるのかも…と。
ですが、
小規模サイトであっても、
もし、コンペや相見積もりの競合に
この “1年生” がいたら…?
これから先、こういった経験を積んだ方と
同じ土俵で戦うことになる可能性はゼロじゃない。
そう考えたときに、
大規模じゃないから、大企業じゃないから
“知らなくて良い” にはならないと思うのです。
“知っていて、使わない” のと、
“知らなくて、使えない” のは、
表面的には同じように見えますが、
その実はまったく違いますよね。
たとえば、
その “1年生” に勝って、
小規模サイトを受注したとします。
そのとき。
少し厳しい言い方になりますが、
自分がそのクライアントさんを
“サポートするためのイス” に座った以上、
その前段階として、
クライアントさんの可能性を引き出すための
知識・スキル獲得といった自己鍛錬は、
もう義務であると思うのです。
なぜなら、
ライター・コンサルである自分自身が
“知っている”、“使える” になることで、
クライアントさんの潜在能力を引き出したり、
商品やサービスの魅力をもっと伝える、
知ってもらうことができる可能性を広げられるから。
自分の成長やスキルアップが、
クライアントさんの未来につながるのであれば、
やらない理由がありません!
…ということで、
社内では、こちらの本を使って有志で
コッソリ勉強会をしようと計画中です。
参加メンバーからは
「なかなかの骨太におののいています」
というメッセージがありましたが、
まさに “骨太” な本であります。
手軽でインスタントではないからこそ、
乗り越えた先には、それがある種の
参入障壁となり、差別化につながります。
いかがでしょう。
あなたも一緒にこちらの本に挑んでみませんか?
“骨太” ゆえに、
途中で挫折しそうになるかもですが、
そんなときは、
「あ、たしかあの会社でも
同じように挑んでいる人がいるんだったな」
と思い出して、
奮起していただけたらうれしいです。
“業界1年生”。
やってやろうじゃありませんか!
↓
■ 業界1年生が必ず身に付けたいウェブ制作・運用のリテラシー
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