From:宮川徳生
今日は
個人的な趣味でもある将棋の話。
「おいおい、将棋なんて
全く興味ないぞ?」
と、思ったかもしれないが
この話はあなたのビジネスにとっても
すごく関係する話なので最後まで
ぜひ見て読んでね。
先日、藤井聡太五冠と
羽生9段の王将戦第4局があった。
将棋を知らない人のために
少しだけ説明すると
将棋には
竜王とか名人とか色々なタイトルがあって
その1つが「王将」というタイトル。
んで、王将戦は
7番勝負で先に4勝したほうが勝ち。
その第4局が
先日の9日、10日で実施されてたのよ。
藤井くんは若干まだ20歳にもかかわらず
すでに将棋界にある8つのタイトルのうち
5つのタイトルを保有していて現在五冠王。
人間最強何ていう風に言われている。
それはそのとおりで
藤井くんの通算成績は
370対局中308勝62負。
なんと勝率が83%もある
将棋を知ってる人なら
これがいかに化け物かはわかると思う。
勝率2位が7割ちょっとだから
いかに藤井くんが強いかがわかる。
そんな藤井くんのもつタイトルの1つ王将に
羽生9段が挑むという将棋ファンとしては
胸熱なタイトル戦だったわけだ。
ちなみに、羽生九段のことは
将棋を知らない人でも知っているだろう。
将棋界に数々の伝説的な記録を
数多く打ち立てた棋士だからね。
最近できたばかりのタイトルである叡王を除く
竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖の
7つのタイトルを同時に独占。
将棋界初の7冠王に戴冠。
さらに、このタイトルを
連続や通算で何度も戴冠すると
「永世」という称号を得ることができる。
そして、羽生9段は
これら7つのタイトル全てで
「永世」の称号を得ているのよ。
7冠王ですら羽生九段ただ1人しか達成したことないのに
そのタイトル全てで永世の称号を得ているわけだから
間違いなく将棋の歴史上「最強の棋士」だったわけだ。
で、今回の王将戦で羽生九段が勝つと
タイトル通算100期の獲得となる極めて重要な
対局だったわけだ。
先日の王将戦第4局は
藤井くんの2勝、羽生九段の1勝だったので
藤井くんが3勝して王手をかけるか
羽生九段が勝手イーブンに戻すか?
将棋ファンがかたずを飲んで見守る
大注目の一戦だったわけだ。
結果的には
羽生九段が勝ち2勝2負となり
第5局でどちらが王手をかけるか
今からワクワクが止まらない。
個人的には
羽生九段を応援しているので
羽生九段に100期を達成してもらいたいと思ってる。
さて、なんだか
将棋のエッセイみたいになってしまったが
そろそろ本題に入ろう。
(ここまで趣味の話に付き合ってくれてありがとう)
才能とは続けること
羽生九段が2005年に出した著書
「決断力」の中にこんな一節がある。
「才能は何かを問われれば
”続けることだ”と私は答えます。
続けることなど誰にでもできると思うでしょうが
実はこれが最も難しいのです」
「報われないかもしれないところで
同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは
非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思ってる」
シビレた…
僕はもともと
小さい頃から将棋は好きだったので
NHKの将棋中継は小学生の頃から
定期的に見てたりする。
だから、当時から
羽生9九段のことは大好きだった。
人間離れした強さはもちろんだが…
それでいて重要な対局の時は寝癖がすごかったり
決めの1手を指す時は手がプルプルしていたり
(将棋ファンの間ではネタである)
めちゃくちゃ強いのに
どこかおちゃめなところがすごく魅力的で
好きというか尊敬すらしていた。
そんな誰もが天才と認める羽生九段が
「才能とは続けることだ」といい切ったのだ。
心が揺れた。
僕は13歳から21歳まで
音楽で食っていきたく夢中でバンドマンをしていた時期がある。
某レコード会社(多分日本で一番大きい)の
新人育成所みたいなところにスカウトされ
デビューするとかしないとか…
そんな話があったこともある。
でも、色々なことが重なって
その話はなくなってしまった。
そして、僕は夢を諦めた。
その理由の1つが
周りにいる天才たちと自分を比べた時に感じた
超えられない壁だ。
僕も自分で作詞作曲をし
大会など出ればベスト・ギタリスト賞とかをとれるくらいの
実力はあった。
ただ、世界は広い。
上には上が必ずいて
いざプロの道に片足を突っ込んだ時
その差を痛感させられた。
「こんな才能のある奴らの中で
勝てるわけがない。。。」
そして、当時は
才能がないというのを認めたくなくて
「好きなことがやれない」という体のいい理由をつけて
音楽をやめた。
だから、この羽生九段の言葉に
心が大きく動かされた。
そして、この言葉は
今、ビジネスに打ち込んでいる僕が大事にしている
中心的なマインドセットにもなっている。
なぜなら
成果がでないのは
続けないからだからだ。
ビジネスとは
なんだかんだいって強みによって
うまくいきはじめるものである。
強みこそが
選ばれる理由となり
ライバルに差をつける
最重要項目となる。
そして、その強みというのは
続けることでしか手に入れることができない。
才能は重要か?
周りを見渡して欲しい。
1年間、同じことを続けている人は
どれくらいいるだろうか?
3年間、同じことを続けている人は
どれくらいいるだろうか?
5年間、同じことを続けている人は
どれくらいいるだろうか?
10年間、同じことを続けている人は
どれくらいいるだろうか?
ほとんどいないんじゃないかな?
そして、そういう人は
何か1つ強烈な強みを持つことはなく
誰にも勝てない薄いたくさんの素人レベルの何かが
増えているだけである。
ビジネスで成功するのは
強みがあるからである。
そして、強みというのは
続けることでしか磨くことができない。
短期的に、何かの秘密を知ったら
競合を圧倒する強みが手に入る…
みんなから圧倒的に選ばれる
強みが手に入る…
なんてことは絶対にない。
僕は自分のビジネスを成功させるために
セールスライティングを極めることを9年前に決めた。
そして、それを1日も休まずに
今日まで続けてきた。
僕の実力が
あなたにどううつってるのかはわからない。
でも、僕のもとには
日々たくさんの人が相談にやってくる。
そして、僕の書くコピーで
多くの人が商品を買ってくれる。
これは、僕に才能があったからか?
いや、違う。
僕がそうできたのは
9年間1日も休まずに
続けてきたからだからだ。
ハッキリ言って
5年、10年、他の美味しい話を無視して
ただ1つのことを続ければ
誰だって一流になれる。
もちろん、超一流レベルは
適正とかの問題はあるだろう。
でも、超一流は無理だったとしても
続けることで誰でも一流になることはできる。
でも、世の中には
一流と呼ばれる人は
どんな分野でも一握りしかいない。
それはきっと
続けることが難しいからなんじゃないだろうか。
途中で「あっちのほうがよさそうだな」となって
すぐに別のことを始めてしまう。
ビジネスも全く一緒だ。
例えばウチのセールスライター向けの事業。
これは2016年から始めたので
もう8年目になる。
当時はセールスライターの
プチブームだったので
本当に多くの競合がいた。
セールスライターはこうやれば儲かるとか
そんなビジネスをしている人は無数にいた。
正直、ウチよりも実力があるところ
ウチよりも資金があるところ
ウチよりも有名なところばかりだった。
でも、今残ってるのは
ウチくらいしかいない。
みんな、そのビジネスは
廃業していった。
ウチよりも強いところが淘汰され
なぜウチが残ったのか?
それは、ただ単に
続けたからである。
当時、セールスライター向けに
何かをやっていた人たちのほとんどが
「こっちのほうが儲かりそう」という理由で
種目をどんどん変えていったのだ。
そういう人が
変えた種目で成功しているかどうかがわからない。
でも、この分野において
続けることでウチは日本最大のブランドになり
一強状態を手に入れたのは紛れもない事実である。
ダン・ケネディだって
ジェイ・エイブラハムだって
30年、40年ずっと同じことを続けてきた。
ずっとお客さんの前にい続けた。
だから、彼らは
その世界で一流となったんじゃないだろうか?
才能とは生まれつきのものじゃない。
もちろん、適性や
向き不向きの問題はある。
しかし、本当に才能と呼べるのは
同じことを愚直に続けることができることを
言うのではないだろうか?
最後にもう一度
羽生九段のこの言葉をあなたに贈るよ。
「才能は何かを問われれば
”続けることだ”と私は答えます。
続けることなど誰にでもできると思うでしょうが
実はこれが最も難しいのです」