2024/04/11

アイデアがつくれない?

From:宮川徳生

「いいアイデアが作れない」

最近、直接的に関わる事業が増えたので
数日に一回は何かしら企画会議に参加してる。

そこで、毎回と言っていいほど
各事業部のメンバーから出てくる言葉が
アイデアが作れないということだ。

マーケティングにおいて
アイデアというのは最も重要な
要素の1つである。

優れたアイデアがあれば
売上の桁が変わることはよくある話で
何なら事業も1つ作ることだってできる。

実際、ウチの
「社会課題と新規事業」という事業部も

「解決されず市場が満たされてない特大の課題が社会課題
 だから、その社会課題を新規事業で起こせばどれだけ
 大きな新規事業が作れるか?」

というアイデアによって
作られた事業だ。

アイデアというのは
広告だけの話ではなく
事業にも大きく影響するほど
重要なことなのだ。

だから、セールスライターやコンサル
マーケターのような「企画」の仕事をしている人間は
いかに優れたアイデアを作るかが至上命題なわけだが…

優れたアイデアが
そんな簡単に作れるわけないわな。

そんなものが簡単に誰でも作れるなら
間違いなく企業が倒産することはない。

なぜなら、優れたアイデアがあれば
それなりに金は稼げてしまうから。

でも、現実は
日本の倒産企業の約70%は
販売不振による倒産なわけだから
アイデアはだれでも作ることができないことを
意味してるんじゃないかなと思う。

じゃあ、アイデアが作れない人は
アイデアを作ることを諦めなきゃ行かないのか?
というとそういうわけでもない。

まず第一に
ウチのメンバーも含めてだが
大抵の人が根本的な間違いというか
勘違いをしていることがある。

その勘違いとは何か?

それは
アイデアは作るものではなく
盗むものだという事だ。

そう。

アイデアなんてものは
ゼロから生み出してる人なんて
ほぼいない。

あのスティーブ・ジョブスだって
「クリエイティビティは繋げることだ」
って言ってるからね。

例えば、MacBookなんてのは
ノートパソコンの分野にアルミの金型で枠を作ることで
薄くできるって技術をつなげただけだしね。

それまでノートパソコンは
プラスチックの成型することで
外枠を作っていたわけだけど
それだとなんかゴツゴツしてダサい。

だから、薄くするために
アルミを金型に流して作るという
むかーーーーーしからある技術を使って
外枠を作り薄くした。

ただそれだけの話。

Macbookは
ゼロから天才が生み出したのではなく
既存にあるものを繋ぎ合わせることで
誕生したに過ぎないということだ。

そして、マーケティングにおいては特に
アイデアは繋げることで作るものだったりする。

チョコザップは
コンビニとジムを組み合わせて
誕生した。

カメラ付きケータイは
ケータイ電話とデジカメを組み合わせて
誕生した。

機能性チョコレートは
乳酸菌とチョコレートを組み合わせて
誕生した。

ポケモンGOは
ポケットモンスターと位置情報を組み合わせて
誕生した。

Twitterは
ブログと短文という機能を組み合わせて
誕生した。

さて、あなたに問いたいことがある。

これら全て
世界を変えた画期的な商品達だが
その商品を生み出したアイデアの源泉は
画期的なものだろうか?

コンビニは画期的だろうか?
ジムは画期的だろうか?

そんなことはない。

でも、それらが組み合わさることで
コンビニジムという画期的なアイデアが
誕生した。

他の例も全てそうだ。

つまり、そういうことだ。

アイデアは
既存の何かを組み合わせることで
作ることができるということ。

ただ問題なのは
組み合わせればアイデアは誰でも作れるものだとしても
そもそもの話…

引き出しがなければ
アイデアを組み合わせることはできない。

コンビニというアイデア
事務というアイデア

この2つを言葉としてでなく
アイデアとして引き出しに持ってなければ
コンビニジムというアイデアを
作ることはできないのよ。

つまり、アイデアというのは
既存のアイデアの引き出しをどれだけ持ってるかで
作れるかどうかを決めるのだ。

そして、その引き出しの量を決めるのは
経験とインプットしかない。

経験に関してはいわずもがな
インプットに関してはどれだけ
世の中でヒットしたアイデアを
自分の脳内に溜めるかである。

つまり、事例を
見て、読むかである。

なぜなら、
脳内の引き出しからアイデアを引っ張ってきて
それを組み合わせて新しいアイデアを作るなら
引き出しの中にアイデアがなければ
引っ張り出せない。

例えば、以前ウチで
こんなことがあった。

何かの事例をWEB上にインデックス化することで
みんながアイデアを簡単に探せるようにしようと
したことがある。

だが、見事に失敗した。

なぜなら
誰もそれを見なかったからだ。

見ないということは知らないということ。

知らないことは
人間探しようがない。

だから、いいアイデアを
まずはたくさん知る必要がある。

たくさん知るためには
たくさんの情報を真剣に
読み込むことが大事だ。

ウチはコンテンツ販売をしているので
どれだけの人が熱心にコンテンツを
読んでるかデータで持っている。

WEBで学習サイトを持っている同業とも
よく話すことなのだが…

8割の人はほぼ見ていないんだよね。

中には
3年間一度も学習サイトに
アクセスすらしてないみたいな人もいる。

あ、ちなみに
会員制の学習サイトの場合
どんなツールだろうと大抵は

誰がいつどのページを
どのくらいの時間見てたか

ってデータは全部取れる。

だから、ほとんどの人は
飛ばし見をして真剣に見てないってことがわかる。

だから、アイデアのストックが
脳内に増えないのよ。

僕のメルマガを毎回見てくれてる人は
そんなことないと思うんだけどね。

パッと見るだけで真剣に読まないケースと
しっかりと真剣に読み込むケースでは
脳内のデータベースの構築は全く変わってくる。

真剣に読むことで
脳が刺激されてその情景をイメージし
何らかの感情が働き脳に刻み込まれるわけ。

小説なんかもそうで
友達からなんとなくあらすじを聞くのと
自分で真剣に没頭して読むのとじゃ
その話の理解度はまるで違ったものになるでしょ?

それと一緒。

いいアイデアを真剣にたくさん読むことで
脳内にインデックス化できる。

そして、そのインデックスが増えると
自然と組み合わせのパターンが増えて
いいアイデアを作れるようになるわけだ。

つまり、いいアイデアをつばをれるかどうかは
インプットを真剣にしてるかどうかで決まるってこと。

そして、大事なことは
脳内のインデックスは
短期的にはできないということだ。

長期間コツコツ続けた人だけだ
長期間成功していくのは
こういう原理もあるってわけだ。

あなたはインプットを
どれだけしている?