From 古川馨
最近、ChatGPTの使い方を教える機会が増えてきましたが…
よくあるのが 「どこかで拾ったプロンプトを
そのまま使っている人」 ですね。
「AI活用にはプロンプトが重要!」と言われているので、
とりあえず 「すごそうなプロンプト」 を集めたり、
セミナーで配布されたプロンプトをありがたがって使ったりする。
でも、結局、
「なんか思った通りの出力にならない…」
「プロンプトが複雑すぎて、いじれない…」
って悩んでいる人がめちゃくちゃ多いんです。
これ、結論を言うと
「プロンプトを集めるだけでは使いこなせない」 からです。
▶︎構造化プロンプトは使いこなせない?
特に最近、「構造化プロンプト」 というのが流行っています。
要は、AIに細かい指示を出すために
テンプレ化 したプロンプトのことですね。
もちろん、これ自体は便利です。
でも、使いこなせるのは「すでにAIに詳しい人」 だけ。
なぜなら、
プロンプトをアレンジするには、
AIの挙動を理解していないと無理 だからです。
・どこを変えれば、どう出力が変わるのか?
・不要な部分を削ったら、どう影響するのか?
・追加すべき情報は何か?
こういった 「調整の感覚」 がないと、
もらったプロンプトを応用できません。
結果として、セミナーで紹介された
「そのままの用途でしか使えない」 という状況に…。
だから、最初から構造化プロンプトに頼るのではなく、
もっとシンプルなアプローチの方が、
AIを使いこなせるようになります。
▶︎「対話しながら育てる」のが最適解
じゃあ、どうすればいいのか?
答えは 「対話」 です。
プロンプトを1回で完璧に仕上げようとせず、
「フィードバックループ」を回すことを前提にする のが大事。
例えば、ChatGPTに何かを出力させたとします。
で、思った通りの結果にならなかったら、こう続ける。
「もっと簡潔にして」
「ターゲットは初心者だから、専門用語は使わないで」
「この部分の説明をもっと詳しく」
このやり取りこそが、AIを本当に使いこなすためのスキルです。
むしろ、ChatGPTの本当の強みは
「対話しながらブラッシュアップできること」 なんですよね。
1回で完璧な回答を出すのではなく、
「会話しながら調整していく」 ことこそが、本来の使い方。
実際、使っている人ならわかると思いますが、
一発で完璧な成果物を出そうとすると、
むしろ上手くいかないことが多い。
だからこそ、対話を繰り返しながら、
どうすれば意図通りの出力になるのか?
を学んでいくのが重要 なんです。
▶︎プロンプトは「ツール」であって「ゴール」じゃない
プロンプトって、難しく考えがちですが、
結局は 「AIにこちらの意図を伝えるための文章」 です。
だから、
「この手順でこういう内容を出して」
「ここは要約しないで詳細に説明して」
「〇〇という視点で考えて」
みたいに、「人に指示を出すような感覚」で書く のが大事。
要は、
「AIをどう動かすか?」ではなく、
「AIにどう伝えるか?」 なんですよね。
▶︎「フィードバックループ」を回せ
結局のところ、
AIを使いこなすには
「プロンプトに頼るのではなく、対話しながら調整する力」 が必要。
構造化プロンプトは、理解できる人しか使いこなせない
まずは対話しながらフィードバックループを回すのが大事
AIを「育てる」つもりで調整を繰り返すことで、本当に使えるツールになる
今、「AIを使いこなせる人」と
「使いこなせない人」の差がどんどん広がっています。
でも、その差は 「一発で完璧を求めるか?」
それとも 「試行錯誤を楽しめるか?」 で決まる。
もしあなたが本気でAIを活用したいなら、
今日からフィードバックループを意識してみてください。
一発で答えを出そうとするよりも、
圧倒的に精度の高い成果が得られるはずですよ。
それではまた!