2025/02/19

[AI活用]プロンプト集めて満足してない?

From 古川馨

最近、ChatGPTの使い方を教える機会が増えてきましたが…
よくあるのが 「どこかで拾ったプロンプトを
そのまま使っている人」 ですね。

「AI活用にはプロンプトが重要!」と言われているので、
とりあえず 「すごそうなプロンプト」 を集めたり、
セミナーで配布されたプロンプトをありがたがって使ったりする。

でも、結局、
「なんか思った通りの出力にならない…」
「プロンプトが複雑すぎて、いじれない…」
って悩んでいる人がめちゃくちゃ多いんです。

これ、結論を言うと
「プロンプトを集めるだけでは使いこなせない」 からです。

▶︎構造化プロンプトは使いこなせない?

特に最近、「構造化プロンプト」 というのが流行っています。
要は、AIに細かい指示を出すために
テンプレ化 したプロンプトのことですね。

もちろん、これ自体は便利です。
でも、使いこなせるのは「すでにAIに詳しい人」 だけ。

なぜなら、
プロンプトをアレンジするには、
AIの挙動を理解していないと無理 だからです。

・どこを変えれば、どう出力が変わるのか?
・不要な部分を削ったら、どう影響するのか?
・追加すべき情報は何か?

こういった 「調整の感覚」 がないと、
もらったプロンプトを応用できません。
結果として、セミナーで紹介された
「そのままの用途でしか使えない」 という状況に…。

だから、最初から構造化プロンプトに頼るのではなく、
もっとシンプルなアプローチの方が、
AIを使いこなせるようになります。

▶︎「対話しながら育てる」のが最適解

じゃあ、どうすればいいのか?

答えは 「対話」 です。

プロンプトを1回で完璧に仕上げようとせず、
「フィードバックループ」を回すことを前提にする のが大事。

例えば、ChatGPTに何かを出力させたとします。
で、思った通りの結果にならなかったら、こう続ける。

「もっと簡潔にして」
「ターゲットは初心者だから、専門用語は使わないで」
「この部分の説明をもっと詳しく」

このやり取りこそが、AIを本当に使いこなすためのスキルです。

むしろ、ChatGPTの本当の強みは
「対話しながらブラッシュアップできること」 なんですよね。
1回で完璧な回答を出すのではなく、
「会話しながら調整していく」 ことこそが、本来の使い方。

実際、使っている人ならわかると思いますが、
一発で完璧な成果物を出そうとすると、
むしろ上手くいかないことが多い。

だからこそ、対話を繰り返しながら、
どうすれば意図通りの出力になるのか?
を学んでいくのが重要 なんです。

▶︎プロンプトは「ツール」であって「ゴール」じゃない

プロンプトって、難しく考えがちですが、
結局は 「AIにこちらの意図を伝えるための文章」 です。

だから、
「この手順でこういう内容を出して」
「ここは要約しないで詳細に説明して」
「〇〇という視点で考えて」

みたいに、「人に指示を出すような感覚」で書く のが大事。

要は、
「AIをどう動かすか?」ではなく、
「AIにどう伝えるか?」 なんですよね。

▶︎「フィードバックループ」を回せ

結局のところ、
AIを使いこなすには
「プロンプトに頼るのではなく、対話しながら調整する力」 が必要。

構造化プロンプトは、理解できる人しか使いこなせない
まずは対話しながらフィードバックループを回すのが大事
AIを「育てる」つもりで調整を繰り返すことで、本当に使えるツールになる

今、「AIを使いこなせる人」と
「使いこなせない人」の差がどんどん広がっています。
でも、その差は 「一発で完璧を求めるか?」
それとも 「試行錯誤を楽しめるか?」 で決まる。

もしあなたが本気でAIを活用したいなら、
今日からフィードバックループを意識してみてください。
一発で答えを出そうとするよりも、
圧倒的に精度の高い成果が得られるはずですよ。

それではまた!