2025/02/05

AI時代、もうすぐ本格的に動き出すかも…?

From 古川馨

最近、AI関連のニュースが立て続けに入ってきていますが、
ついにソフトバンクがChatGPTを開発したOpenAIと提携し、
企業向けに最先端のAIサービス
「クリスタル・インテリジェンス」を開発・販売すると発表しました。

さらに、新会社「SB OpenAI Japan」も設立するとのこと。
この動き、かなり大きな意味を持ちそうです。

なぜなら…

これまでなかなか進んでこなかった日本企業のAI活用が、
一気に加速する可能性が高いから。

AIの話題は盛り上がっていても、
実際に企業が本格的に導入しているのはごく一部。
特に大企業は慎重ですし、中小企業に至っては
「興味はあるけど、どう使えばいいかわからない…」
という状態が続いていました。

そこに、ソフトバンクが本腰を入れるとなると、
状況が大きく変わるかもしれません。

振り返ってみると、ソフトバンクは
「普及の仕掛け方」が異常に上手い企業です。

例えば、
Yahoo! BB。
当時まだ高かったADSLを半額で提供&街頭でモデムを無料配布
一気にそのシェアを広げました。

他にもPayPay。
「100億円あげちゃうキャンペーン」で
20%キャッシュバックを実施。
乱雑していたQR・バーコード決済で
多くの消費者がPayPayに流れました。

とにかく「他社が追随できないレベルの施策」を
バンバン打ち出してくるのがソフトバンクのやり方。

今回のAI事業は一般向けではなく企業向けですが、
それでも「一気に普及させるための仕掛け」が
出てくる可能性は大いにありそうです。

これによって、日本企業のAI活用が
目に見えて加速するかもしれません。

AIは結構前から、話題によく登るものの
現状ではまだまだ使っているのは一部の企業だけ。

実際、AI関連の企業研修などを行っている人の話を聞くと、
「ほとんどがChatGPTの初歩的な使い方のレクチャー」とのことでした。

つまり、もしあなたがChatGPTやGemini、Claude、
画像生成AI、動画生成AIなどを
すでに使いこなしているなら…

すでに最前線にいる側の人間だということです。

めちゃくちゃ高度な活用をしている人を見ると、
「自分がやってることなんて大したことないな…」
と思えてくることもあるでしょう。

でも、ちょっと考えてみてください。

ChatGPTをまともに使いこなしている人なんて、
まだまだごく一部です。

実際に使ってみればわかると思いますが、
ただ「プロンプトを打ち込むだけ」で
完璧な結果が出ることなんて、まずありませんよね?

なので、大抵はちょっと使って
「たいして使えない」と思い込んで
使うのを辞めてします。

適切なプロンプトを書き、
フィードバックループを繰り返して精度を上げる。
この基本的なやり方すら、まだ知らない人が大半なんです。

もう一つ、SNSでAIのすごい発信をしている人たちの裏側を知ると、
「自分と比べて落ち込む必要なんてない」とわかります。

彼らの多くは、個人ではなく
チームや会社として活動しているんです。

・10人、20人のメンバーでAIの活用法を研究
・試行錯誤の回数が圧倒的に多い
・それを1つのアカウントから発信

この仕組みがあるからこそ、
異次元の成果を出しているように見えるわけです。

個人レベルで「さすがに太刀打ちできない…」
と感じるのは、ある意味当然なんですね。

なので、普段からAIを使い込んでいるなら、
企業に対してレクチャーする「AI導入コンサル」
のポジションを確立することだって可能です。

ソフトバンクがAIに本格参入し、
日本企業のAI活用が加速する可能性がある今…

「今のうちにAIに触れておく」ことが、
将来の大きな武器になるかもしれません。

もちろん、すべての仕事がAIに置き換わるわけではないし、
AIだけでビジネスが成り立つとも限りません。

でも、AIを活用できる人と、そうでない人の差は
今後どんどん大きくなるのは間違いないでしょう。

今、AIを使っている人なら、
すでに一歩リードしている側の人間です。

でも、今後AIの導入が進んでいくと、
「AIを使えます」だけでは
価値にならなくなるかもしれません。

だからこそ、
・どう活用するか?
・どう人と組み合わせるか?
・どう差別化するか?

この視点を持っておくと、
より大きなチャンスを掴めるはずです。

AIがさらに進化していく2025年、
あなたはこの流れにどう乗りますか?

それでは、また!