2025/07/19

[オススメ本] マーケ知識あり。けど現場で活かしきれてない感がある人へ

こんにちは。
株式会社バリューイノベーションジャパンの
ザ・セールスライター編集部です。

今回の推し本はコチラ!

   ↓

■【新】100円のコーラを1000円で売る方法
https://www.amazon.co.jp/dp/4048113569

このタイトルを見て
「あれ?なんだか見たことがある」
と思った方。

鋭いです。

こちらは、2011年に刊行された三部作
「100円のコーラを1000円で売る方法」の続編で

現代に合わせて書き下ろされた
完全新作なのです。

その “現代に合わせて” は
目次からもわかります。

——————–

Story1
「市場が飽和したから成長できない」は単なる言い訳
― レビットのマーケティング論

Story2
新技術がなくてもイノベーションはできる
― イノベーションの誤解と本質

Story3
反対派だらけのAirbnbが大成功した理由
― 顧客開発モデル

Story4
日本人は「創造的模倣」を恐れている
― 新規事業立ち上げのポイント

Story5
チョコザップに“筋トレおじさん”がいない理由
― マーケティング戦略STPと4P

Story6
【新】100円のコーラを1000円で売る方法
― 利益を決める価格戦略とサブスク戦略

Story7
「深川から一歩も出るな」を徹底したセブン‐イレブン
― TAMから始めよ

Story8
強者の勝ちパターンを知れ
― ミート戦略

Story9
50倍巨大なコンビニ連合に勝ったミスタードーナツ
― 集中戦略・弱者の戦略とAPIエコノミー

Story10
広告ではブランドは作れない
― コミュニケーション戦略

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…いかがでしょう?

今まさに、
ご自身が現場で見聞きしている
話題ばかりではないでしょうか?

しかも、こちらの本、
ストーリー仕立てなので、
「マーケティングの勉強しなきゃ…」
と身構える必要はまったくありません。

ドラマを観るような感覚でスイスイ読めます。

私は本書で描かれる世界や登場人物が
まるで自分自身の仕事と地続きで
つながっているような感覚を覚えました。

それぐらいリアリティがあり、
現場で感じる悩みや迷い、判断の迷走などが
「あるある…」と首を縦に振りたくなる内容です。

ネタバレになるので
詳しくは言えませんが、

登場人物のひとりが
プレゼンをするシーンがありまして
ここがもう胸熱なのです。
(読んだ方と、あの場面について語り合いたい…!)

そんなふうに純粋に
エンタメ的にも楽しめますので、
マーケティング初心者の方はもちろん、

「一通り理解したつもりだけど、
 なんとなく身についていない」
「学びすぎて、逆に迷子になってきた」
「全体的に自分の理解度を確認したい」

という方にも、ピッタリの一冊です。

主人公は、
リーダーという立場で勢いと推進力はあるけれど
マーケティングは初心者な日吉さん。

そんな彼女に対して、
部下でありながら
マーケティング研究者のマルクスが、

的確かつタイミングよく丁寧に
マーケティングを解説してくれます。

この説明が本当にわかりやすい。

私自身、これまで
知識として覚えていたマーケ用語が、
どこかふわふわしていた状態だったのが、

ストーリーの中で
「実際にどう使われているのか」を見ることで、
スーッと腹に落ち、カチッと固定されました。

まさに、知識に血が通う感覚。
ストーリーおそるべし。

そんな中で今回の推しポイントは、
「マーケティングとは?」の説明でした。

「え?そんな基本的なところ?」
というお声も聞こえてきそうですが、

この業界に何年いても、
何十冊とマーケティング本を読んできても
実は私にとってずっとモヤモヤしていたテーマだったのです。

人によって説明が違うように感じるし、
言葉が変わっても本質は同じような気もするし、
掴んだつもりで、するりと抜けていくような
感覚がずっとあったんですね。

マーケティングって何なんだろう?
そんな私が、今回この本で出会った定義はこちらです。

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マーケティングとは、(1) ターゲットの顧客を理解して、(2) その顧客が求める新たな価値を創造して、(3) その価値を顧客に伝えて、提供することデス。

引用「【新】100円のコーラを1000円で売る方法」p.31

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もうね、
「…ああ。そう。それなんだよ…!」と。

この(1)〜(3)の流れ、
プロセス全体があってこその
マーケティングだよな、と。

たとえば、(1)と(2)だけだと、
「良いものさえ作れば売れるはず」
という幻想に囚われやすいですし、

(3)だけに偏ると、
顧客不在で売り方やコピーだけで
どうにかしようとする危うさもあります。

だから、この(1)→(2)→(3)までがそろった
プロセス全体がマーケティングなんだ!と
しっくりくる感覚がありました。

そんな「しっくり感」が、
10個のストーリー全体を通して
何度も何度もこれでもかと押し寄せるので、
読み終えた頃にはもう実践したくて
ウズウズしている自分がいました。

今日からちょうど三連休ですので、
この機会に一気読みしてみるのはいかがでしょう?

エンタメ的なストーリーを楽しみながらも
マーケ理解度の再確認もできてしまう
そんな一石二鳥なこちらの本。

きっと有意義なお休みとなり、
連休明けからアクセル全開になること