2025/06/27

ミエナイチカラ

From:長嶋雄二

最近、

いろんな講座の個別サポートをする中で、
ふと考えることがあります。

それは、結局のところ

「いかにコンフォートゾーンを抜けるのか?」

という問いです。

つまり、やったことないこと・やりたくないことでも
成長につながるなら、そこに飛び込んで
進んでいけるかどうか?

ということ。

新しい知識を学んだとしても、
何かを始めたとしても、
気づいたら

「元の場所に戻っている」…

なんてこと、ありませんか?

「現状維持は、実は退化だ」なんて話は、
あちこちで耳にするけれど、
でも本当に怖いのは、
自分が止まっていることに気づかないことだと思います。

もちろん、僕自身も偉そうなことは言えません。

やるべきことを後回しにしてしまったり、
なんとなく、流れに身をまかせてしまったり…

内省するべき点は、山ほどある。

でもだからこそ、
あなたにも、問いかけてみたくなるんです。

昨日より、ほんの少しでも、前に進んでいますか?
って。

実は、昨日も、
鬼怒川のクライアントと話す中で、
ひとつ考えさせられる出来事がありました。

かつて新婚旅行や団体旅行で賑わった
鬼怒川の温泉地ですが、
今は、少し違った空気が流れています。

地域の旅館組合は、
月に1回きちんと集まり、情報共有もされています。

「横のつながり」はある。

だけど・・・本当の意味で
『動いている』感じがしないんです。

それぞれの旅館は、自分の戦略を持っていて、
「うちはうち」と、ある意味で自立している。

でもそれは、裏を返せば、
「変わる必要を感じていない」ということでもあります。

実際、こんな話も耳にしました。

「うちの地域には、
 東日本で一番の売上を出してる旅館もある。

 でもだからこそ、
 “変えなくていい”って空気ができちゃってるんだよね。」

この言葉を聞いた時、
やっぱり一筋縄ではいかな
深い課題があるように思ったんです。

でも、希望もあります。

たとえば、静岡の西伊豆など
同じようにかつて賑わった旅館・温泉地。

衰退の進む一部の地域では、今、
若手リーダーが動きだしているんです。

西伊豆でも、
若手経営者が中心となり、
企業の枠を超えた連携を実現しています。

旅館同士がつながり、
1つの企業として、その地域の生き残りをかけて
戦っているそうなんです。

要するにこれって、
「仕組み」じゃなくて「人のチカラ」ですよね。

誰かが声を上げて、誰かが動き出して、
そこに仲間が集まってくる。

まるで、一本の火種から炎が広がっていくように、
地域は変わっていくんです。

そして僕は、そんな『人を動かせる人』を見るたび、
羨ましい気持ちになります。

自分にはないものを持っているような、
ある種の憧れや嫉妬のような感情。

ワンピースのルフィのように、
自然と人を惹きつけて巻き込み、
みんなの中心に立てるような人は
キラキラして見えます。

でも、僕はそうじゃない。

どちらかというと、
後ろからそっと背中を押す・・・どころか
あまり余計なことは言わずに見守るタイプ。
(といえば、聞こえがいいはず…)

大きな声で引っ張ることはできなくても、
誰かの挑戦を支えることはできる。

そんなタイプです。」

でもこれって
セールスライターやコンサルタントという仕事を選んだ
あなたにも共通するところありませんか?

マーケティングやコピーの力は、
誰かの想いを形にして、広げていく力です。

『前に進もうとしている人』に、道を照らしてあげる。
『変わりたいと願う人』の、背中を押してあげる。

その小さな働きかけが、
やがて大きなうねりになって、
地域も、人も、未来も、動かしていく。

特別な才能じゃない。
でも確かに「誰かを変える力」が、僕らにはあるわけです。

そして実は、
その「誰か」を変える力こそ、
僕たち自身をも変えていく力なんですよね。

クライアントの想いをカタチにしようと必死になったとき、
そのプロジェクトをどうしても成功させたくて、
一歩深く踏み込んで考えたり、
試したことのない提案をしてみたり・・・

気づいたら、
自分がやったことのないことに挑戦していたりする。

やりたくないと思っていたことにも、
ちゃんと向き合えていたりする。

僕ら自身も「誰かのために動くこと」で
コンフォートゾーンを抜けられる、ってわけです。

だから、
マーケティングの現場って、面白いですよね。

あなたは今、誰かのために、動けていますか?