From:桜井啓太
先週土曜日に、セールスライター仲間と恵比寿で飲んでいました。
毎月1回セールスライターの集まりがありますので、そのついでです。
日頃、周りにセールスライターがいないって人がほとんどですよね。だから話相手がいなくて困ります(笑)
家族にマーケティングの話をしても分かってもらえません。それどころか、「何か詐欺みたいなものにはまった」と思われるのがオチです。
だからチャンスがあれば集まって飲みたいものです。というわけで最近は少なくとも月に1回、こういう機会をつくっています。
それでは、セールスライターどうしで飲むとどうなるのでしょうか…??
セールスライターの飲み会ではどんな会話がされるのか?
なんていうか、真剣にやっている人たちばかりですから、プライベートとか趣味の話はまったくありません。
ひたすら…
- この案件ではどんな施策をやったらいいか
- 過去にやってみた事例はないか
- クライアント社長のマインドがうんぬん
といったように、仕事の話ばかりでした…。チラシの現物を見せ合ったりしながら、まるで企画会議をやっているんじゃないかっていう勢いでしたね。
僕はもうちょっとゆるい話をしたがる方です。それ以前にその日は朝からさんざんセミナーをやっているので、「もういいじゃない」というのが本音です(笑)
まあいいですけど…
飲み会の中の会話をヒントに案件が動いたという人もいます。セールスライターとして一歩を踏み出す決意ができたという人もいます。
録音もされていないし、信頼できる人たちしかいません。だからお互い、めちゃくちゃ本音でトークできる場所なんですよね。それだけに、かなり参考になる情報ばかりが飛び交っているのです。
やっぱり、セールスライターとして活動している人とリアルに本音で語り合えるっていいですよ。セミナーや教材からでは手に入らない情報がたくさんあります。
今回の飲み会での私の視線
一方、僕はぜんぜん会話は頭に入りませんでした(笑)どちらかというと、「この居酒屋がビジネスとして成り立っている理由」ばかり考えていました。
というのもこの店、提供がめちゃくちゃ遅いのです。
ファーストドリンクも少し待たされました。フードについては壊滅的。最初にオーダーしたものが来たのが、入店から1時間後。
そもそもビールがぬるい。僕が頼んだカシグレは…。なんでしょう、あの薄さ。あれで1杯580円っていうのは、ちょっと笑わせますよね…
一緒にいた養成会の谷野さんは、ビールのぬるさに今にもキレそうでした。たぶんほっといたら店員にクレームを言っていたでしょう(笑)。いや、クレームも仕方ないレベルなんですけど。
混雑しているかといえば、そこまででもなさそう。確かに僕たちのいた個室が最上階で階段が面倒そうではありましたが、そんなのこっちは関係ないです。
このお店、実は前日に急きょ予約したところでした。前回の飲み会でなかなかお店が見つからなかったのを反省し、今回は予約しておこうと思ったのです。
恵比寿はやたら飲み屋が埋まりやすい印象で、前日の時点で良さげなお店はけっこう埋まってしまっていました。その中で空いていたのがこのお店。
なるほど、空いている理由があるものですね。ちなみに当日ホットペッパーで見てみても、まだ予約に空きがありました。他のお店はいっぱいなのに…
セールスライティングでは絶対に解決できないこと
もしあなたがこの店から集客を頼まれたらどうしますか?このお店がガラガラだという現状を、どうやって変えるのでしょうか。
チラシ?サンキューレター?それともイベントでしょうか。ホットペッパーもちょっと改善の必要があるかもしれない…。
ちょっと待って下さい。
本当に、それに意味があるでしょうか?
私の率直な意見ですが、仕事を依頼されても「お断り」レベルです。このお店の集客をすることに価値を感じません。
チラシを出しても、悪評が広まっているのなら絶対に失敗するでしょう。1度来た人なら、もう来ないと思いますし。高い確率で、チラシ代が無駄になるような気がします。
逆に、チラシで大量のお客さんを集められたとして、それが社会に対してどういう価値なんでしょうか?サービスに不満を感じ、私たちのように「損した」「店選びを失敗した」と感じるお客さんを量産するだけの話です。
っていうかガラガラの時点で満足にサービスが提供できないのに、お客さんを入れたら悪化するに決まっていますよね。フード提供に2時間くらいかかるんじゃないですか?いや、マジで…。
つまり、集客できてもできなくてもみんな不幸になるのです。チラシを出すことは、悪の片棒を担ぐようなもの。
だからこのお店をどうにかすることは、セールスライターには絶対にできません…
私ならこのお店から仕事を受けることはありません。別に依頼もこないでしょうが…
セールスライターがハマってしまいそうな罠
あくまで一部でしょうが、サービス品質がダメダメな会社というのは存在します。
もしあなたが今後クライアント獲得をするなら、そういう会社と出会う可能性も高いです。価値のある商品やサービスを提供している会社ほど、集客には困らないからです。
もちろん中には「価値はあるけど伝わらない」というのが問題である会社もあるでしょう。セールスライターとして、そのあたりはきちんと見極めていかなければいけませんね。
業界とか、報酬金額でクライアントを選ぶのはオススメしません。セールスライターにとって大切なのは、「価値のあるものを提供している会社かどうか」。
そして、その社長が「尊敬・信頼できる人かどうか」。
あなたも、今日行くお店のサービス品質についてぜひ考えてみてください。
PS
クライアント企業の良し悪しまで、自分1人で冷静に考えるのは難しいですよね。だったら月1講座で楠瀬さんに直接相談してみませんか。今回も「もうお付き合いしないほうがよい」とアドバイスされている人がいました。
PS2
元・飲食店勤務の宮川さん(The Sales Writer編集長)いわく、「この店は従業員総とっかえしかない」そうです。
桜井さん
確かに…わたしブチキレそうでしたね。
楠瀬さんの言うサービス提供プロセスが全く出来てない。お店でした。
セールスライターがクライアントを選べる訳ではないかも知れないけれど、こう言うお店の方に頼まれてもさすがにムリがありますね。
そんな事をクライアントに会う前に経験できたことはとても勉強になりますね!
また誘ってください。